平々凡々とした日々(?)を支離滅裂に綴る雑記

映画・F1・時計等が趣味です。
日々これらのことにに関することや雑感などを駄文乱文でつづっていきます

ドリーミング村上春樹

2019年12月04日 23時54分36秒 | 映画・ドラマ・アニメ
今日からは、たまっている映画レビューを一気に。
今日からの3日間でレビューを書く3本は先月半ばに同じ日に観た映画。
この日は、朝から夕方まで同じ映画館で3本観るという荒業。
マイナーな映画を上映する映画館なので、観たいモノがある時は一気に観ないとね。

朝一で観たのは「ドリーミング村上春樹」という映画。
毎年のようにノーベル文学賞候補にあがる村上春樹。
全世界にハルキストなる熱狂的なファンを持つ。
そんな村上春樹の作品を翻訳している翻訳家のドキュメンタリー映画ということで、
村上春樹の作品はちょいと読むくらいだが、興味をもったので観ることに。


あらすじは、村上春樹作品の翻訳を手がけるデンマーク人翻訳家を追ったドキュメンタリー。
1995年に村上春樹の小説「ノルウェイの森」と出会ったメッテ・ホルムは、
20年以上にわたり村上の小説をデンマーク語に翻訳している。
これまで村上の小説は世界で50言語以上に翻訳されてきたが、
メッテのように日本語から直接翻訳するスタイルは珍しかった。
メッテは「風の歌を聴け」の翻訳作業をする中で、作中のある文章に思い悩む。
村上春樹の世界に触れるために日本を訪れたメッテは、村上の故郷・芦屋の町を歩き、
小説の舞台となった場所を巡り、村上春樹の世界に自らを浸らせていく。
2016年にハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞を受賞しデンマークを訪れた村上と
王立図書館で公開対談を行うまでの模様や、日本を訪れたメッテの姿をカメラが追っていく。


翻訳というのがいかに大変なことかよくわかる映画だ。
それが村上春樹の作品なら、なおさら。
日本語の微妙なニュアンス。そして同じ文章でも人によって想像するモノが違ったり、
村上春樹の文章は、そんな文章で溢れているような気がする。
自分の翻訳で村上春樹の作品に対する印象が変わってしまうと思うと、
翻訳するのもプレッシャーだと思う。
作品を、そして村上春樹を感じるために日本に来て、ゆかりの地に行ったりと。
つくづく、その作業の大変さを感じる。
そんな中で日本人触れ合ったり、ハルキストと意見交換したりする中にも
何かをつかみ取ろうとしているような気がした。
他の国の翻訳者からも意見を聞いて、確かめあったりするところは、
みんな村上春樹を翻訳するのに苦労しているんだななと。
でも翻訳している人もハルキストで村上春樹大好きなのも伝わってくる。
これを観ると、やはり村上春樹を読みたくなる。
「風の歌を聴け」も読んでみたくなりました。




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