平々凡々とした日々(?)を支離滅裂に綴る雑記

映画・F1・時計等が趣味です。
日々これらのことにに関することや雑感などを駄文乱文でつづっていきます

ばるぼら

2020年11月23日 23時56分23秒 | 映画・ドラマ・アニメ
土曜日に地元で映画を1本観た後に、名古屋へ行って映画を2本観ました。
名古屋で観た映画の1本目は、「ばるぼら」です。
手塚治虫の漫画が原作で、監督が息子の手塚眞となっています。
予告を観ると、なんかダークな世界観で手塚治虫がこんな漫画描いてたんだと驚き。
この漫画のことは知らかったですね。ちょっと前に手塚治虫展を観に行ったこともあり、
興味があったので観に行くことにしました。


内容は、異常性欲に悩まされている耽美派の人気小説家・美倉洋介は、新宿駅の片隅で、
酔っ払ったホームレスのような少女ばるぼらと出会い、自宅に連れて帰る。
大酒飲みで自堕落なばるぼらだが、美倉は彼女に奇妙な魅力を感じ追い出すことができない。
彼女を近くに置いておくと不思議と美倉の手は動き出し、新たな小説を創造する意欲が沸き起こるのだ。
あたかも芸術家を守るミューズのような存在のばるぼらだったが……。
手塚治虫が1970年代に発表した大人向け漫画「ばるぼら」を初映像化した実写作品。
手塚治虫の実子である手塚眞監督とウォン・カーウァイ作品で知られる撮影監督クリストファー・ドイルがタッグを組み、
愛と狂気の寓話を美しい映像で描き出す。


映像が綺麗だし音楽も印象的で芸術作品のようでもあるが、主人公美倉の心理描写が面白く描かれている。
ひょっとしたら手塚治虫は主人公に自分を何処か重ねて描いていたのではないかなあとかも思ったり。
自分の本当にやりたいことをしたい本心と世間や出版社が求める作品を描かないいけない建前に間に
揺れるような心が、手塚治虫の中にもあったのではないかなあとか。
ばるぼらが何者なのか・・・。美倉の心が造り上げた幻のようでもあるかのような感じもする。
ばるぼらの心理描写が少ないことも関係しているのかもしれないが。美倉の異常性欲に動じないし、
逆に救ってみせたり、出会いの時に文学に精通してるところを見せたり、美倉の心が造った幻?
彼女の死も美倉の死との裏返しのような感じだ。死を望むことを口にしたものの最終的に拒否した時、
ばるぼらが死んだしね。ファンタジーだが、人間の心理の奥深くを描いた映画のように感じた。
















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