築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

難しい・・・・

2020-07-07 09:16:00 | Weblog
今年の梅雨は例年に比べても雨が多いような気がしているのですが、
実際のところはどうなんでしょうかね??
今日も九州では大変な量の雨が降っているようで、
『50年に一度』
が毎年来ているような・・・そんな気がいたします。

天気は私たちの仕事にも本当に大きく影響します。
先ずは海が荒れますので漁が出来なくなる。
酷いと空港に飛行機がお降りられなくなるので輸入物も届かない。
そして人々に出足が鈍り、消費が落ち込む・・・・と。
特に生ものを扱う私共、この時期は気温と湿気も大敵なんです。。
品質の管理に影響しますからね~~

特にこの時期のマグロというのは近海の物は徐々に水温が上がり脂は抜けてきて、
身は水っぽくなります。
マグロは「水っぽい=色の変わりが早い」ので、色持ちも悪くなってきます。
養殖ですら脂も抜け気味になる産地もありますが、養殖はこの時期は特に
身が緩くなってきて身割れを起こす魚が増えてきます。
魚も水温が上がると身が緩くなってきてしまうんですよね~
暑いと人間ダレますからね。その辺は人も魚も同じだと思います・・・・(汗)


そこの持ってきてコロナ禍での外食、会食の自粛。
「すべてが前注文」というスタイルではなく(もちろん前注文もあります)、
昔ながらの商品を用意しておいてお得意様を待つ、昔ながらの市場のスタイルなので、
その日仕入れてからが勝負。。

とくに今の時期のように100キロを超えるクラスの大きさが中心ですと、
仕入れてその日の売れ口が良くなかったりするともう・・・日持ちするマグロなら
1日2日は全く問題ないのですがこの時期はキツイ(泣)

本当に生マグロ屋にとっては難しい時期なんです。




冬の脂のあったマグロから水温の上昇と共に脂も抜けてきて身もゆるくなってきますが、
だからと言って相場が安くなってくるわけでもないこの時期・・・・


毎年同じことをお得意様にご説明させていただいていることもしばしば(笑)

マグロも自然の中に生き物ですからね~
難しいんですよ~~~

逆に南半球の物は良くなるので、この時期はそっちに期待するしかないんですけどね。。

ということで今日はオーストラリアとニュージーランド産の天然インドが多くありました~
が!今日のインド・・・びみょ~な物も多数(汗)
インドはもともとが赤身の色が濃いマグロですからね。
はずすと真っ黒です(汗)

本マグロは輸入物は見かけませんでしたが、少し小さめの境港と、塩釜の旋網は
100キロを超えるサイズが中心で幾らかありました。
脂は薄そうでしたが・・・塩釜。

大間の釣りも何本かありましたが、まだ脂が薄そうでしたよ。


明日の水曜日は市場、休市日とさせていただいております。
関係各位様には大変なご不便とご迷惑をおかけいたしておりますが、
ご理解とご協力の程、よろしくお願いいたします。

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