築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

近海本マグロ、ばっかり(笑)

2020-06-05 09:07:56 | Weblog
相変わらず売れ口の厳しい状況の外食産業ですが、コロナに関係なく季節は進み
気が付けばもう1年の半分もあと1か月で過ぎようかという梅雨の前。
マグロの時期としてはぼちぼち日本海側の定置網が増えてくるころかと思いますが、
今日は昨日あった北海道噴火湾に加え、佐渡島の定置網が多めに出てきました!
他にも沖縄、石垣島の延縄マグロに山形県の延縄漁というものも。
気仙沼の大目網に島根県松江の定置網も。
他にも長崎県の定置網や対馬(ここも長崎県ですが)の定置網もあって、今日のセリ場は
割合としたら8割以上が近海物の天然本マグロだと思います。
相変わらずメバチは少ないんですが、キハダは石垣島の釣りと銚子の旋網。
バチは全体の1割にも満たないのでは??という本数でした。

状況としては今日感じたのは浜値が高い物がとにかく売れてません。
北海道の噴火湾定置・・・私も昨日仕入れましたが確かに物は良いんです。
良いんですが浜値が他のマグロに比べ高い・・・
今日、その噴火湾定置は結構な本数が浜値に届かずセリ残り。
逆に噴火湾よりもワンランク浜値が安い佐渡島の定置網は、そんな高値は出ないんですが
ある程度浜値付近の値段は手堅く出ており、その状況を垣間見るにあたりやはり値の高いマグロは
今、どこの仲買さんでも需要が無い、若しくは少ないのではないか??と思います。

やはり今まで飲食に比較的お金を費やしていた観光系のインバウンドが無くなって、
高級店がより厳しくなっているという所を浮き彫りにしているのでは??
今日のセリを見ていて勝手にそんな風に思ってました。

なかなか元には戻りませんし、元に戻るどころかもっと厳しくなる可能性は大いにあると思うので・・・
この国の経済、世界経済・・・どうなるんでしょうかね~???




マグロが安くなるとうれしいのはうれしいんですが、捕ってきてくれた漁師さん、
そしてそこからの物流、どれか一つでもかけてしまうと成り立たないので、
うまくバランス取れながら・・・が一番良いのですが。。。

難しいんですよね(><)そういうの。


とにかく耐えるっきゃない!!ですね!!
がんばりましょう(笑)

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