今週は「歯の衛生週間(6月4〜10日)」ということで、

当地、広島でも口腔衛生に関する正しい知識の普及を目指したイベントが各地で行われる。

 

これらのイベントでは、無料歯科健診、歯磨き指導やフッ素塗布等の他、栄養士による栄養相談や舌圧測定、クイズやスタンプラリー等の企画が盛り込まれているものもある。

 

詳細は、下記URLにて確認いただきたい。

 

「平成18年度広島県内各地で実施される「歯と口の健康週間」等関連イベント予定表」 

http://www.hpda.or.jp/h30event/h30event.html

 

 

話は変わるが、

先日、歯磨き指導の際に頻用される”歯垢染色剤”に関し、

日本口腔衛生学会から気がかりな見解が報告されたのでここに記しておきたい。

 

これは、”歯垢染色剤”とアナフィラキシーショックとの関連に関するもので、

平成28年度全国学校歯科保健研究大会において、歯垢染色剤によるアナフィラキシー症例が報告され、一般社団法人日本学校歯科医会から一般社団法人日本口腔衛生学会に対して歯垢染色剤に関する見解を依頼されていたものである。

 

 

 

アナフィラキシーショックとは

外部からアレルゲンが体内に入ることで急激に引き起こされる全身性の強いアレルギー反応のためにショック状態になること。 ハチに刺されたり、特定の食物を口にしたり、あるいは薬物の投与、ラテックス(ゴム)との接触などが原因となる。

 

上記、コトバンク(https://kotobank.jp/word/アナフィラキシーショック-426148)より引用

 

 

日本口腔衛生学会の見解(PDF)は、現在、下記で確認できる。

http://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/file/statement/201803_fluoride_02.pdf

 

 

30年歯科臨床にたずさわり、頻用薬剤の一つである歯垢染色剤を起因とするアナフィラキシーショックの報告は今回はじめて知るものである。

希有なケースとは思われるが、自他ともに注意喚起を促したい。