今日、
皆から愛されたうどんの名店 手打ちうどん たかもり(広島市中区国泰寺)が、創業39年の歴史に幕を下ろす。


36年前、
広大生として当地広島での生活をはじめ、最初に口にしたうどんがたかもりさんの手打ち麺だった。
モッチリとした柔らかな歯触りながらも、しっとりコシのある麺。風味の効いただし汁。そして、熱々カリっと揚がったかき揚げ。
その一杯ですっかり味の虜になった。


それからというもの、
名古屋出身、麺にはうるさい悪友とともに週に何度も通うお昼の定番店となる。

大学卒業後は、
遠い職場、お店の営業時間等の関係からまったく足が遠のくことになってしまった…


しかしながら、

およそ15年ほど前、
今の仕事を通じ、たかもりさんご夫妻と再会、
現在まで、かわらずお付き合いをさせていただいている。


先週、
学生時代以来となるが、スタッフとともにお店の暖簾をくぐった。

途切れることなく続く客の列。
その店先には手慣れた所作で麺を打つ大将、うどんを待つ目の前の厨房には凛として立ち振る舞う女将さんの姿があった。




相変わらずの一杯、
いつも腹を空かせていたあの時代のことが蘇る。






10年前に自分が独り立ちする際、
たかもりの女将さんより頂いた言葉は今も忘れない。


「うちもね、脱サラをして独立する大変さは、よく知ってるんよ。
だから、先生を応援してついていくよ」


あの時のこの言葉に、どれだけ励まされ嬉しかったことか…







閉店、残念至極…
月並みな言葉ながら、

長きにわたりお疲れさまでした。
美味しいうどん、本当にありがとうございました。

心より書き記るす。