雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

ほろり。 3

2019-02-09 00:00:07 | セツナイ
 
 
天気は快晴で、雲ひとつない、そんな青空でした。
駅で待ち合わせた後、
僕らは先ずハナちゃんの好きだった黄色の花を買って。
それと、差し入れのお水とコロッケとお香も買いました。
勿論、水木さんの分も。
その後、皆でタクシーに乗り、
スマホでGoogleマップを手繰りながら辿り着いた水木しげるさんのお墓は
調布駅から車で10分ほどの、
小さな畑と住宅とが入り混じるエリアに建つお寺の中にありました。
お寺の名前は覚証寺(かくしょうじ)。
 
 
ねーさんは、この日の前日に、
僕らが墓参りに行くということをツカヘイさんに話してくれていたのですが、
その時の話を、駅からお寺に向かう道すがら皆に話してくれました。
そのツカヘイさんとねーさんとの会話を記すと、以下のような感じで。
僕は前日に聞いていた話ではあったのですが、今見ても、
やはり、ツカヘイさんの悲しみに僕は胸が詰まってしまいます。
 
 
 
「ツカヘイです。」
 
「少し落ち着きましたか?」
 
「泣いています。」
 
「明日、調布の水木さんのお墓に行きますよ。」
 
「調布の水木さんのお墓に行ってくれるのですか?」
 
「はい。」
 
「ありがとうございます。
ハナちゃんは、水木さんの墓の後ろに埋めました。
鬼太郎の石とネズミ男の石があるから、淋しくないと思います。」
 
「ハナちゃんは、一体どんな感じだったのですか?」
 
「ハナちゃんは、
子供と遊んでいて急に動かなくなってしまったのです。
子供が私を呼びに来た時は、もう死んでいました。」
 
「座敷わらしさんも、死んでしまうのですか?」
 
「死は誰にでもあるのです。
私は、ツカヘイの五代目ですよ。
大体、1000年は生きますけどね。
だから、ハナちゃんもまた生まれるでしょう。
ヤスケもキミも、生まれ変わりの座敷わらしです。
ハナちゃんは、わかっていたのだと思います。
だから、産んだのですよ。」
 
「と、いうことはツカヘイさんは、何年生きているのですか?」
 
「私はもう、500年は生きています。
だから、お別れはないですね。
後、40年は大丈夫です。
uzmetさんのところにいますよ。
Yさんは(北陸の気功師さん。ツカヘイさんを最初に感得した人。
詳細は過去記事「大切なもの」迄)
1年と言いましたが、ずっといます。
uzmetさんは、面白いことを沢山知っています。
ミッフィーも増えましたよ。
大きいミッフィーは、洗濯されていましたね。
今は、一番威張っています。
オランダ語だから、わからない時もありますけどね。
(オフィスを引っ越した時に、
自宅に持ち帰ることにしたのですが、長年、
様々な人の気や思惑や感情が交錯するオフィスに置いておいたので、
イロンナ意味でかなり汚れてしまっていて。
家に戻す時に徹底的にクリーニングした......というのを、
ツカヘイさん達も珍しそうに見ていたことがあったのです。
くだらない!?話なのですが、今回のお話の後にでも記してみます)
ねーさんと話したら、少し軽くなりました」
 
「明日は、何を用意すればいいですか?」
 
「ハナちゃんは、コロッケが好きでした。
だから、コロッケ食べてくださいね。
コロッケは、普通のでいいです。
後は、水があればいいです。」
 
 
 
ねーさんのこの話は、
僕的にはまたかなり驚かされるところがあったのです。
というのは、実は、
ハナちゃんが亡くなってから、このお墓参りに行くまでの数日は、
何故か?僕は、毎日の様にコロッケを食べていたのです。
お墓詣りの前日に、この話をねーさんと電話でしていた時も、
コニャ(奥さん)とドトールでコロッケサンドを買って食べていたり。
普段は天ぷらをトッピングする立食い蕎麦屋さんでも、
この週は何故か?珍しくコロッケを頼んでいたり。
居酒屋でもコロッケを頼んでしまっていたりと。そんな感じでした。
元々自分が好きな食べ物だったので、特にこのことを意識したり、
意味を考えたりするようなことは無かったのですが、
お墓詣りの前日にねーさんからこの話を聞いた時は、
 
 
 
「ハナちゃんが僕に働きかけていてくれたのかな、、、」
 
 
 
と。そう思いました。そして、
こんなわけで僕達はお墓参りにコロッケを持って来ていたのでした。
それと、お水と黄色い花も。
黄色に関してはハナちゃんの子供のキミさん(♀)の
名前の由来でもあるのです。
ツカヘイさんとハナちゃんは
ウチのコニャ(奥さん)のヒマワリ好きに影響を受けていたようで、
それもあっての黄色のようでした。
僕らはそんなツカヘイさんの言っていたものを
全て揃えてお寺に入りました。
中に入ると、本堂裏の沢山のお墓が並ぶ墓地の方へと進み、
その中から水木さんのお墓を探しました。
お墓を見つけると、
また僕は上にも記したツカヘイさんの言っていた言葉......
 
 
 
「ハナちゃんは、水木さんの墓の後ろに埋めました。
鬼太郎の石とネズミ男の石があるから、淋しくないと思います。」
 
 
 
ということの意味がよく理解できたのでした。
それと、いつものことながら、
コロッケの話も含めたねーさんの降ろす言葉の正確さも......
でしょうか。
 
 
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6 コメント

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Unknown (poke)
2019-02-09 13:33:58
uzmetさん、こんにちは。
ツカヘイさんとハナちゃんのお話は、しんみりしてしまいますね。座敷わらしも輪廻転生?するのですね。私はuzmetさんと同エリア(といっても広いですが)、さらに昨年出雲大社の縁結大祭に出席して、次に向かったのが美保神社でした。気づけば境港にも立ち寄っていたのです。そんなことからも今回の話はとても身近に感じることが多いです。
ツカヘイさんが、元気になっていますように。
pokeさんへ。 (amenouzmet)
2019-02-09 15:16:10
タイトルもpokeさんの言う通りの感覚になってますね。
ただ、最終話に向かい明るい話となっていくと思います。
痛みも、悲しみも、何もかも、流れていくのがこの世の良きところであり、
救いでもあるのでしょうか。話は意外なところに落ち着く予定です(^_^)
Unknown (こつぶmiko)
2019-02-09 18:52:25
今日はお昼ご飯に普段は選ばないコロッケを偶然にも買って、FBを覗いてみたらuzmetさんのブログが更新されていて
一緒に行ったお墓参りをコロッケ食べながら思い出してました。
タクシーではホタルのひかり🎶が流れてましたね。
いつも、uzmetさん夫婦が大切にしてあげてるのでお話をきいていてほっこりでーす!いつもありがとうございます♥️
こつぶmikoさんへ。 (amenouzmet)
2019-02-09 22:57:08
こちらこそ、いつもありがとうございますねー。
コメントありがとうございます。気軽に入れてねー(^^)
Unknown (こもりく)
2019-02-10 11:46:29
amenouzmetさんへ

そんなに悲しいことが
起こっていたんですね。

もう子供たちは大きくなってるのかな

私は兄と双子で
私の息子たちも双子です。

双子は産む前からも
産むときも
(次男が産まれる直前に
逆子になり!
急遽、緊急手術になりました。)

育てるのも
ほんとうに大変です。

ツカヘイさんが前をむいて
明るく生きてくれていたらいいな

お日さまの写真
私には目玉おやじさんにしか
見えない(*^^*)
こもりくさんへ。 (amenouzmet)
2019-02-10 15:19:10
子供達はもう大きくなって、ツカヘイさんも少し安心しているでしょうか。
写真はすごいですよね。お墓のところで撮りました(^^)

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