差し出された手を見て、俺は首を傾げた。
「何?」
「いいから手を出せ!」
「どうして?」
必死な顔の悪友を見て笑みさえ溢れる。
「どうしてお前の手を掴まないといけないんだ?」
ふわりと風が頬を撫でる。
「落ちるからに決まって‥‥」
俺は悪友に見えるように微笑んだ。
「ばいばい」
数秒後、ぐしゃりと耳に残る音が聞こえた。
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さて、どちらが落ちたでしょう。
という話を、学生時代にエブリスタに投稿してたのですが、いろんなところに作品をばらまきすぎた為、ちょこちょこ整理という名の削除(・∀・)
これはフォレストページ+に載せるかどうか迷って、雰囲気が違うからと止めた。