ダニエル7章のローマとその後継国の獣の10本の角と3本の角の実体は? | ヨハネのブログ

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(1)ローマ帝国の変遷-東ローマ帝国とモスクワ大公国

(2)ローマ帝国の変遷-神聖ローマ帝国

(3)ダニエル7章のローマの野獣の10本の角の実体をどのように判断できるか
(4)小さな角の前に引き抜かれた3本の角の実体はどこか
(5)聖書預言がしるしで預言している場合預言の成就に自由選択の入る余地がある

 

  今回の記事では、ダニエル7章の4番目の非常に強い獣、すなわち、ローマ帝国とその後継国を表わす獣の頭の10本の角を検討します。先回の記事で、角の数は文字通りの数を表わすはずであると考えました。それで、その10の特定の国々がどこになるかを検討してみます。

 

 さらに、ダニエル7章の預言では、4番目のローマ帝国の新しい後継国のために、最初の10本の角のうち3本が抜け落ちることになっています。その3本の角の国とはどこになるかを考えてみます。

 

 そして、聖書預言を考慮する際に、私たちの自由意志や自由選択も考慮されるということを説明します。現時点では、抜け落ちるはずなのは3本ですが、まだ1本抜け落ちていないのかもしれません。ですから、ローマ帝国の後継国のヨーロッパ諸国や中東や北アフリカ諸国は、米国と良い関係を求めるようお勧めします。

 

 

(1)ローマ帝国の変遷-東ローマ帝国とモスクワ大公国


 

  現代に至るまでのローマ帝国を継承していることを自称している国家も10本の角に含まれると考えることができる可能性があります。

 

  ローマ帝国は、西暦4世紀の終わりに東西に分裂しました。その後の東のローマ帝国は、英語で、Eastern Roman Empireまたはビザンティン帝国と呼ばれています。おおむね、現在のギリシャとトルコです。さまざまな変遷を遂げた後、東ローマ帝国は、1453年にオスマン帝国により滅ぼされました。

 

 東ローマ帝国の滅亡後、モスクワ大公国は、15世紀の終わりごろ、ローマ帝国の後継者であることを宣言し、モスクワを(ローマのローマ帝国、コンスタンティノープルの東ローマ帝国に続く)「第3のローマ」と称し、ロシア皇帝の称号を名乗りました。ですから、モスクワ大公国もローマ帝国の後継国とみなせるでしょう。モスクワ大公国は、現在のロシアの一部を含んでいます。


 

(2)ローマ帝国の変遷-神聖ローマ帝国


 

 神聖ローマ帝国(Holy Roman Empire)910世紀に成立し、1806年まで続きました。神聖ローマ帝国は、西ローマ帝国の後継国家を称していました。それらの国家には、現在のドイツオーストリアチェコ、フランスの一部なども含まれています。 しかし、神聖ローマ帝国は、ローマ帝国の後継国を自称していても、ローマ帝国の領土と比べるととても狭く、イタリア北部を含みますが、ローマ自体は含みません。

 

 中世のセルビア王国は、西暦1346にはマケドニアにおいて「セルビア人とローマ人の皇帝」と称して東ローマ帝国の征服を企図したことがありました。

 

(3)ダニエル7章のローマの野獣の10本の角の実体をどのように判断できるか


 

  ローマ帝国は、西暦2世紀初頭のトラヤヌス帝の時にローマ帝国は最大領土となりました。もし、その時を最大領土であるとみなすならば、10本の角は、イタリアフランススペインイギリスギリシャトルコエジプトシリア、イラク、ルーマニアとみなすことができるかもしれません。 




 

0roman empire the largest trajanus
トラヤヌス帝の時のローマの領土
今日のスペイン・ポルトガル・フランス・イタリア・イギリス・ルーマニア・ギリシャ・トルコ・イラク・エジプトなどの領土が含まれる

 




 

 しかしながら、その後のローマ帝国の変遷の歴史を考慮するなら、ローマ帝国の後継国の10本の角は、イタリアフランススペイン、ドイツ、イギリスギリシャトルコエジプト、オーストリア、ロシアと判断することもできます。小さな国を無視して、このようにも判断できます。でも、わたしの判断とは異なる諸国家を10本の角であると考える意見があるかもしれないことを認めます。


 

  いずれにしても、4番目の獣は、確かにおおむね文字通り、10本の角を持つことになったとみなせると思います。それで、どちらの国々がダニエル7章の4頭目の野獣の10本の角とみなせるのでしょうか。


 

 ダニエル8章の雄やぎの4本の角は、アレクサンドリア大王の死後のオリエント世界の最初のスタート時点、あるいは最も権勢を振るった時期の諸王国とみなせるのかもしれません。もし、そのような考え方をすると、その10本の角は、東西ローマ帝国が権勢を振るっていた二、三世紀ころのローマ帝国に属していた諸国家を、10本の角であるとみなせるのかもしれません。



 

 もし、この点でわたしの判断が間違っていなければ、10本の角は、イタリアフランススペインイギリスギリシャトルコエジプトシリア、イラク、ルーマニアとみなすことができるかもしれません。

 

  ローマ帝国の後継国の10本の角は、10本の角を歴史のどの時点で判断するかによって、ロシアが含まれるのか含まれるのかが違ってきます。また、ドイツが含まれるのか、含まれないのかも異なってきます。このことは、また今後、もう一度再検討してみたいと思います。



 

(4)小さな角の前に引き抜かれた3本の角の実体はどこか

 

 ダニエル7章のローマとその後継国の獣にも最初は10本の角があり、次に小さな角が生えてきて、その小さな角の前に3本の角が引き抜かれます。(ダニエル7:8)それで、ローマ帝国の後継国のうち、「小さな角」すなわち米国によって、3本の角、すなわち3つの国が大きなダメージを受けることを意味しています。



 

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ローマ帝国の後で登場した小さな角米国の前に引き抜かれた3本の角とはどこになるか




 

 そうすると、米国の前に引き抜かれた3本の角の中には、イタリア、シリア、イラクが既に含まれているとみなすことができるのでしょうか。

 

 シリアやイラクは、引き抜かれたと表現できるほどの損害をイラク戦争やシリア内戦で受けたと思います。でも、イタリアは、第二次世界大戦中にドイツ側に立って米国と戦い、ある程度、損害を被ったかもしれませんが、その損害の程度は、角が引き抜かれてしまうというほどははなはだしくなかったかもしれません。

 

 もし、まだ引き抜かれているのが2本であるのであれば、ローマ帝国の後継国は、米国に対して敵対関係にならないように気をつけた方がいいと思います。まだ、聖書預言からして、まだ1本の角が引き抜かれていないからです。引き抜かれる3本の角がどこであるかは、もう一度考えてみたいと思います。


 

(5)聖書預言がしるしで預言している場合預言の成就に自由選択の入る余地がある

 

 聖書預言は、大枠となる歴史の流れを預言していますが、おおむねその実体をはっきりとは指定していません。10本の角と預言しており、それがどんな特定の政権、特定の国家になるかを預言していません。

 

 北の王の実体にしても、アレクサンドロス大王の帝国の分かれた4つのどこかの国から出てくると預言していますが、それがどこになるかは断定していません。(ダニエル8:20-24)

 

 それは、人間、また、各国の政治指導者、また、諸国民の側が神の言葉を聞いて、どのように反応するか自由意志と自由選択の余地があるからだと思います。

 

 ですから、もし、米国がどこかの国が北の王になると決めつけて、その国を攻撃するならば、その国が反米になって、北の王、もしくは北の王の仲間となる傾向が強くなります。しかし、米国が諸国家と平和や友好関係を努力をするならば、努力を払われた国家は北の王にはならないかもしれません。また、北の王と共に行動する諸国家にはならないかもしれません。

 

 ですから、米国が同盟国やその他の諸国家に対してどのような対応をするかによって、どの国家が米国と敵対する諸国家になるかは違ってくると思います。

 

 そして、やはり、エホバ神の諸国家に対する扱い方は、諸国家の実際の行動に基づいてきます。聖書預言はその国家の将来を決めつけるわけではありません。神の律法を守って流血を避けようとする努力は、神からの祝福をもたらします。聖書の中で預言されているので、その国家がいずれ倒されることは防ぐことができないとしても、少なくとも、その国家が長く存続するという結果になると思います。

 

  また、南の王の国が滅びることは妨げることはできないとしても、聖書の神エホバ神の是認を求めるその努力をエホバ神はご覧になってその政治支配者は個人的に神の良い計らいをえることになると思います。

 

 反対に、流血のアッシリアのニネベに起きたように神の律法を守らずに流血を行うならば、エホバ神はその応報を受けるように取り計らわれます。(ナホム3:1,5-7)つまり、国家が災いを経験したり、戦争に巻き込まれて、自国の国民が数多く命を落とすという結果になります。

 

 さらに、ローマ帝国とその後継国の4番目の獣の10本の角がどこであるかが分かると、啓示13章や啓示17章に出てくる野獣の理解に貢献します。それで、わたしたちは聖書預言に注意を払い、その預言の中で、自分や自分の国家がどのような立場に立っているかを考えてみるのは賢明だと思います。
 

 

 聖書預言は、ただ10本の角と預言しており、それがどの国家になるかは預言していません。ですから、緋色の野獣の10本の角はどこになるかはまだ分かりません。わたしはどの国家にも、米国に敵して戦う緋色の野獣の10本の角となることは勧めません。(啓示17:16)戦いのために剣つまり、武器を用いて戦うことは、流血を行うことであって、エホバ神に是認されないからです。(マタイ26:52)

 

 ですから、わたしは諸国家の政治支配者に聖書預言を考慮されて、エホバ神が反対しておられる流血行為に携わらないようにお勧めします。つまり、北の王の同盟軍になるのでもなく、南の王の同盟軍になるのでもなく、戦闘行為を避けて、エホバ神の不興と復しゅうをもたらすことになる殺人を避けるようにお勧めします。