映画「ダンスウィズミー」邦画はいい加減ミュージカルごっこから卒業せよ | 忍之閻魔帳

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▼映画「ダンスウィズミー」邦画はいい加減ミュージカルごっこから卒業せよ

 

公開中■映画:ダンスウィズミー

 

「ウォーターボーイズ」「ハッピーフライト」の矢口史靖監督の最新作は、

音楽が流れると歌い始めてしまう、何とも奇妙な催眠にかかってしまった

ヒロインを主人公にしたミュージカル。

主演は「グッモーエビアン!」「いぬやしき」の三吉彩花。

共演はやしろ優、chay、三浦貴大、ムロツヨシ、宝田明。

 

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日本で作られたミュージカル映画と聞いて皆さんは何を思い浮かべるだろう。

いや、そもそも思い浮かぶだろうか。

ここ10年ぐらいを遡ってみても、私がすぐに思いつくのは

「舞妓はレディ」(周防正行監督)と「愛と誠」(三池崇史監督)ぐらいのもので

音楽をふんだんに盛り込んだ邦画まで枠を広げても

「嫌われ松子の一生」(中島哲也監督)、「TOKYO TRIBE」(園子温監督)がせいぜい。

そして、はっきり言ってしまうと「嫌われ松子」以外は全てつまらない。

芝居の最中にちょちょいと歌っただけでミュージカルを名乗って良いと勘違いしているような、

聞くに堪えないボーカルと見るに堪えないダンス、魅せ方を知らない演出ばかり。

世界に通用するジャンルもあるにはあるが、

ことミュージカルに関しては、邦画は未だにお話にならない。

名だたる監督が次々と手を出しては討ち死にしているのだから、

もう邦画はミュージカルから撤退した方が良いのかも知れない。

それほど、日本のミュージカル映画は低レベルで情けなくなってしまう。

 

この「ダンスウィズミー」は、幼い頃から歌が好きだったヒロインが

学芸会で大恥をかいたのをきっかけに歌への想いを封印してしまうのだが、

宝田明演じるインチキ催眠術師のまぐれ当たりによって爆発し、

音楽が流れれば歌わずにいられない身体になってしまうという設定。

つまり歌やダンスが本格的である必要はないのだ。

思えば「ウォーターボーイズ」も「スウィングガールズ」も「ハッピーフライト」も

半人前の主人公(達)の物語だったが、この設定をミュージカルに当てはめてしまうと

単なる言い訳(=下手で構わない)に見えてしまうし、

歌い踊る場面が現実なのか妄想なのかはっきりしないので始終モヤモヤする。

妄想であれば夢の中ぐらい本格的に上手くなければ成立しないし、

現実であれば突然ヤンキー集団まで踊り出す意味がまるで分からない。

 

選曲も、山下久美子やorange pekoeあたりの

”懐メロ一歩手前”から引っ張ってきたかと思えば

山本リンダやシュガー、サディスティック・ミカ・バンドといった

バリバリの懐メロを立て続けに使ったりして一貫性がなく

誰の視点から選ばれた曲なのかが分からない。

いくらあのシチュエーションでもChayの年齢で「ウェディング・ベル」は選ばないだろう。

そもそも、山下久美子から何か1曲選ぶにしても

「Tonight(星の降る夜に)」なんて一番選ばれたくないだろうに。

(*山下久美子・布袋寅泰・今井美樹でググるとすぐ分かる)

冒頭で宝田明が歌い始めた時に「これは苦い夢の物語です」という暗示なのかと

バッドエンドを想像してしまった。

 

山崎育三郎なり神田沙也加なり、今はちゃんと歌えて芝居も出来る

若手俳優は増えているのだから、最低限の基礎ぐらいは出来た役者で

作って欲しいし、飛び道具で勝負するならもっと選曲にこだわるべき。

せっかく三浦貴大を出しているのならキャンディーズではなく

山口百恵をデュエットさせればいいだろう。

宝田明を市村正親にし、やしろ優を篠原涼子にして

ヒロインと共に市村を追うとか、とにかくコメディにしては決定的に遊びが少ない。

 

「ラ・ラ・ランド」を見て矢口監督なりのアレンジを思いついたのだろうし

「ラ・ラ・ランド」もミュージカル映画として

それほど優れた作品ではないが、それにしてもこれは酷い。

こんな代物しか作れないなら日本映画はミュージカルから完全撤退すべきだ。

いや、まだ挑戦するんだという監督やプロデューサーがいるなら

まず舞台から演出家や出演者を引っ張ってくるなり、

ハリウッドさながらのトレーニングを積ませて

本業顔負けのパフォーマンスを身につけさせてから作ってくれ。

 

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