Netflix映画「愛なき森で叫べ」これも愛あれも愛たぶん愛きっと愛、他 | 忍之閻魔帳

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)


▼今週発売の新作ダイジェスト&Kindleセール

 

 

10月17日発売■NSw:牧場物語 再会のミネラルタウン

10月17日発売■NSw:ウィッチャー3 ワイルドハント コンプリートエディション

10月18日発売■NSw:リングフィット アドベンチャー

10月18日発売■NSw:リングフィット アドベンチャー Amazon特典付き

10月17日終了■Kindle:【最大50%OFF】ニコニコカドカワ祭り2019(対象:14899冊)

10月17日終了■Kindle:【40%OFF以上】Kindle秋の読書フェア(対象:1713冊)

10月17日終了■Kindle:日経新聞 秋の大型施策 1000冊以上ポイントバック(対象:1,106冊)

10月21日終了■Kindle:「魔法少女サイト」完結 チャンピオン秋フェア(対象:28冊)

10月24日終了■Kindle:学研秋の特大セール(対象:999冊)

10月24日終了■Kindle:運命の果てを見よ! タイムトラベル小説フェア(対象:38冊)

10月24日終了■Kindle:ミュージック本フェア(対象:38冊)

10月24日終了■Kindle:【40%OFF以上】BL フェア(対象:2,786冊)


▼Netflix映画「愛なき森で叫べ」これも愛あれも愛たぶん愛きっと愛

 

配信中■Netflix映画:愛なき森で叫べ

 

「愛のむきだし」で満島ひかりを大ブレイクさせ、

「ヒミズ」では二階堂ふみと染谷将太を若手トップの実力派へと脱皮させた

鬼才・園子温のNetflixオリジナル映画「愛なき森で叫べ」が11日より配信中。

埼玉愛犬家連続殺人事件をモチーフにした「冷たい熱帯魚」、

東電OL殺人事件をモチーフにした「恋の罪」など、

世間を震撼させた事件をモチーフに、欲望と悪意を剥き出しにした

人間を描いてきた園子温が今回目を付けたのが

2002年に起きた北九州監禁殺人事件。

(エンディングに出てきた主人公のその後の説明からしてもまず間違いない)

あまりの凄惨さから世間への影響を鑑みたマスコミが自主規制を敷き、

世間の認知度が低いままになっている凶悪事件である。

 

「新宿スワン」「TOKYO TRIBE」など、メジャー配給の作品で

監督を務めながらもどんどん薄口になっていた近年の作品群を蹴散らすような

『欲望と悪意の園』で暴れまわる監督の活き活きとした表情が

こちら側にも伝わってくるようなエネルギッシュな作品に仕上がった。

原発に真正面からNOを突きつけた「希望の国」ではスポンサーが集まらず、

資金調達のために奔走した監督にとって「アイディアが面白ければ金は出す、

あとは一切不問」のNetflixは理想郷とも言える。

主演は椎名桔平。

共演には満島真之介、日南響子、鎌滝えり、真飛聖、でんでんなど。

 

時は1995年。

愛知から上京してきた青年シン(満島真之介)は、

自主映画を制作するグループに勧誘されて興味を抱き参加する。

映画への出演を依頼された美津子(鎌滝えり)は

躾に厳しい両親の下で長年の引きこもり生活を続けていたが

ある日、村田(椎名桔平)という男から

「10年前に借りた50円を返したい」という電話を受けた美津子は

不審に思いながらも約束の場所へ向かうが、

美津子の同級生の妙子(日南響子)は

かつて村田の詐欺行為で家族をめちゃくちゃにされた過去があったため

必死に止めるよう説得を試みる。

やり取りを見ていたシン達は、自由奔放で野心に満ち溢れた村田に心酔し

彼を主人公にした映画を撮ろうと思いつくが・・・。

 

ひとりぼっちの部屋の ベッドの上で

ちょっとブルーな恋の 夢を見ている

そうよ人生なんて ドラマじゃないわ

だから今夜はせめて 夢を見たいの

乾いたこの花に 水を与えて下さい

バラ色のワイングラス 胸にそそいで下さい

わたしは愛の水中花

 

この映画も大概救いのない物語だが、モチーフになった事件は

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」も真っ青になるほど

1ミリの希望も存在しない事件だったために

映画化に際してかなり大幅な脚色が施されている。

 

主人公の村田は詐欺師だが、天才的な話術の持ち主ではないし

事件の隠蔽工作も決して上手くない。

計画は行き当たりばったりで、最終目標も漠然としていて全く見えない。

性欲にだけは素直だがそれ以外は出鱈目な男である。

どちらかといえば、彼に心酔して行動を共にしていた若者や

簡単にマインドコントロールされてしまう人々にココロのスキマがあり、

そこにまんまと付け込まれたように描かれている。

心身ともに乾いていた美津子は、無差別に愛を振りまく村田のシャワーを

命の水のようにすがったに違いなく、尊大な態度をとっていた美津子の父親も

打たれ弱い性質を見抜かれてビンタ一発で軍門に降ってしまう。

弱った心に愛ほど勢いよく吸収されるモノはなく

愛の形は優しさだけとは限らない。

村田の誇る唯一の武器は、愛のバリエーションの豊富さと言えるかもしれない。

そして、終始軽薄な村田のような人間に何故?との観客の疑問にも

きちんと答えが用意されている終盤の展開にはやられた。

これこそ園子温の真骨頂と言えよう。

 

キーパーソンのシンを演じた満島真之介は、

若かりし頃に園監督の助監督として従事していただけあり

登場人物の中でも特に意図を汲んだ芝居をしている。

ぴあフィルムフェスティバルの最優秀を目指す映画人という、

園子温の分身とも言えるキャラクターを満島が演じたのは

両者の固い絆があってこそのはず。

狂言回しとしてのポジションを十分に理解し、

求められる以上の存在感を放っていた満島は

今後の園子温監督作品でさらに重要な役割を担う存在になりそう。

 

 

 

配信中■Amazonビデオ:ヒミズ

配信中■Amazonビデオ:地獄でなぜ悪い

 

園子温作品を古くから楽しんでいるいちファンとして見逃せないのが、

Netflixに初登場するご祝儀とでも言わんばかりの

過去作品へのオマージュの数々。

冒頭から「紀子の食卓」「自殺サークル」を彷彿するシーンが出てきたかと思えば

映画制作に夢を膨らませる若者は「地獄でなぜ悪い」、

舞台っぽい台詞回しは「ヒミズ」の名残を漂わせ、

時に男に翻弄され、時に男を手玉にとる女性の多面性は「恋の罪」、

残虐なのに何故か笑みすらこぼれる殺害シーンは「冷たい熱帯魚」と

園監督の歴史をこの1本で振り返ることができてしまう走馬灯ムービーになっている。

 

2時間31分と言っても、見始めればその異様さと熱量に押されて一気に見てしまうはず。

園子温監督作品は人を選ぶため万人には勧められないが

こういった作品が日本発のコンテンツとしてNetflixに並ぶことは

「全裸監督」同様とても喜ばしい。

 

もう一度頭から観たいと思えばすぐに再生できるのもNetflixならではの強み。

フィクションとノンフィクションの狭間で生きる人々、

劇中劇の「ロミオとジュリエット」の意図するものなど、

観るたびに新たな発見がありそうなので、私もあと何度か観る予定。

 

「新宿スワン」「TOKYO TRIBE」路線ではなく「冷たい熱帯魚」「恋の罪」路線の

園子温こそが本流であると思っているコアなファンならば契約してでも観るべし。

ところで園監督、鎌滝えりが神楽坂ちゃんに似てる気がするのですが

まさか手を出してはいないでしょうな。

 

映画「愛なき森で叫べ」はNetflixにて配信中。


配信中■Amazonビデオ:冷たい熱帯魚

 

【紹介記事】映画「冷たい熱帯魚」どぶ川で見つけた砂金より抜粋。


1993年に埼玉県熊谷市周辺で発生した「埼玉愛犬家殺人事件」をベースにした
ブラックユーモア満載のカルトムービー。残虐さとコミカルさの配合比率は
「マーダー・ライド・ショー」(ロブ・ゾンビ監督)のよう。
ひとりの殺人鬼(でんでん)と、

彼が発する強烈な磁場に否応無く吸い寄せられていく
平凡な男(吹越満)とその家族の姿を描いている。


極めて残忍な手口で被害者を「透明にする」連続殺人犯。
切り刻んだ肉片の大きさについては「最低でも唐揚げ大まで」と細かな描写が入るのに
彼が凶行に及んだ理由については全く描かれない。
「そんなの考えるだけ無駄、キチガイなんだから」とばかりに、
「俺は絶対にしくじらない、俺は最後まで勝つ」と豪語する男の歪んだポリシーを描き続ける。
金に対する執着心と、「邪魔する者は誰であっても許さない」という一貫した姿勢は
心を持たない犯罪者を描いた「黒い家」の大竹しのぶや
「チェイサー」のハ・ジョンウに近い。


主人公の社本信行は、とうの昔に破綻している家庭の現実から目を背け、
プラネタリウムに行くことで幸せだった頃の自分を反芻し、なんとか今を凌いで生きている。
村田(でんでん)に出会わなくとも早晩バラバラになっていたであろう社本家だが、
それでも信行は、妻と娘の名前を出されると村田に逆らえない。
胸くそが悪くなるだけだったという方も多かろうが、私は妙に晴れ晴れとした気分になった。


配信中■Amazonビデオ:恋の罪

 

【紹介記事】映画「恋の罪」脚本甘めも、吸引力は強烈より抜粋。


1997年に起きた東電OL殺人事件に着想を得た園子温の新作は
三面記事的な事件の背景に横たわる女性の深層心理を
園監督らしいエログロをたっぷりと織り交ぜながら描いた異色作。
主演は水野美紀。共演は冨樫真、神楽坂恵。

 

父娘ともに東電勤務というバリバリのエリート一家に生まれた女性が、

退社後は夜な夜な歓楽街に立ち売春行為を繰り返していたが、

ある日、ホテル代わりに使用していた安アパートの空室で絞殺体となって発見された。
拒食症のため体は痩せ細り、行動にも異常性が見られたという彼女の裏の顔を
母親は全て把握していたという。彼女が何を想い売春行為を続けていたのか、

映画では園監督なりの解釈で尾沢美津子の闇に迫る。

観ている最中は、強烈な映像の吸引力でスクリーンから
片時も目が離せなかったのだが、「冷たい熱帯魚」のラストのような
井戸の底から青空を見上げるような爽やかさはなく、
脚本の詰めの甘さを神楽坂の独特の演技とダイナマイトボディで帳消しにされた気分。
メディアに「主演」として露出している水野美紀は
家庭環境や不倫相手も含めて別に居ても居なくても良い役なので
いっそ神楽坂と富樫の二人に絞って作った方が良かったのでは。
こってりした邦画が好きで、エロもグロもどんと来いという方ならお勧め。


▼10月16日更新「ドラクエウォーク日記 Vol.15」祝・800万ダウンロード達成

 

配信中■iOS:ドラゴンクエスト・ウォーク

配信中■Android:ドラゴンクエスト・ウォーク

 

【関連記事】iOS/Android「ドラゴンクエスト・ウォーク」は「ポケGO」を超えるか

【関連記事】iOS/Android「ドラクエウォーク日記」シリーズ

 

メガモンスターのりゅうおうを10回倒すともらえる

アクセサリー「呪いのベルト」の期限が残り8日。

討伐回数は今日の時点でまだ5回。

1日1回戦えてはいないので、このペースだとギリギリ間に合わなさそうな予感。

 

りゅうおう戦はレベル40のパーティで参加しても

総ダメージ数ランキングで1位が取り辛くなった。

せいぜい2位か3位止まりで、かつての輝きはどこへといった凋落ぶり。

よくよく考えてみれば私は無課金ユーザーなのだから

当然課金ユーザーの装備には敵わないし、

マイレージの貯まる速度も有料のゴールドカードを併用しているユーザーに

勝てるはずがないわけで、今後この差はますます開いていくのかと思うと

モチベーションも下がりがち。

知人の知人が「りゅうおうの心」のSランクを持っているらしく

偶然手に入れたのでなければ何体倒したのか考えただけでも恐ろしい。

世の中、上には上がいるのだ。

 

本日15時の更新で800万ダウンロード突破が発表された。

9月12日のサービス開始から1ヶ月と4日で800万。

500万までがとんとん拍子だったので

プラス300万には意外と時間がかかったように思うが

「ドラクエウォーク」は現在のところ日本国内向けのサービスなので

国内だけでこの速度ならば相当早いと言って良さそう。

イベントクエストの報酬は1,500ジェムとなかなかの太っ腹。

キリの良い1,000万ダウンロード達成の暁には

3,000ジェムぐらいもらえるに違いない。期待しておくぞスクエニ。

 

  

発売中■NSw:ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S

発売中■NSw:ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S 関連商品一覧

発売中■NSw:ドラゴンクエストヒーローズI・II for Nintendo Switch

10月24日発売■NSw:ドラゴンクエストX いばらの巫女と滅びの神 オンライン