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  全体の余白も大切だが、文字にも余白がある。ある一画を長くするだけで、その文字がぐっと大きく見える。文字は書く文字だけでなく、前後左右の文字との余白によって存在する。そのことを臨書するときにも学ばなければならない。

  日本の創作の初歩のやり方で、古典からの集字を参考にするやり方があるが、古典から素晴らしい文字を集めて書いたからといっていいものができるわけではない。懐仁が20年の歳月を費やして作った【集字聖経序】の欠点が、全体の気脈に欠けるといわれるのを見てもわかる。。

  落款を書く位置、印を捺す位置も余白を考える。全体の雰囲気に大きくかかわってくる。私の作は印を捺す位置が独特だとよく言われる。それは印の位置や大きさによって作品全体の構成を大きく変えてしまうと考えて捺しているからである。  

  印の構成を練る時、一番考えるのは余白である。それは文字の形をいじるのではなく、文字の配置で余白を創るのである。これは師匠の保多孝三から学んだ。また初めて書や篆刻を教わった高校の先生からも余白の重要性を教わった。この教師は西川寧先生の弟子で、西川先生から「文字は白い部分で書け」と教わったという。

  勉強するときどこを鑑るか、どう勉強するかが重要で、何十年もダラダラ臨書していても進歩はない。篆刻を二十年やっていても、印をほる技術では2年目のハンコ屋の小僧さんに勝てない。篆刻における刻印技術など1-2年でピークに達する。

  長いことやっていると、その経験にアグラをかきやすい。2-30年ダラダラやっている人に2-3年の勉強で追い越せない人は・・・ 何年やっても低空飛行である。
      

      木更津に咲いていた花

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 【低空飛行】けっこう自分で気に入っている表現である。【燕雀 天地の高きを知らず】燕や雀はいつも低空を飛んでいるので、見える風景の幅は狭い。当然地面は平らに見える。宇宙まで行けば、地面は丸いとわかる。



 個展を開いている会場は木更津の山の中である。ずっと会場に詰めているわけではないが、時々行くといろいろな方が来てくれる。地元の新聞に載った記事を見て来てくれた小学校の同級生や、ブログを読んで東京から見に来てくれた方など・・・

 普段から人づきあいが少なく、同世代や後進が世の中に出ているのを時々羨ましく思っている。孤独感が強く、個展を開いても見に来る人はほとんどいないだろう、私の書や篆刻に注目している人はいないだろうと思うことは多い。

 イマドキらしいが、このブログで結構いろいろな人とつながっているのを感じる。直接会った時に「以前から読んでいます」と言われる。こんな内容のブログを継続して読める人は、平々凡々と、ダラダラやっている人達ではない。みな自分を持っている。それが嬉しい。


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