月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

料理で遊ぼう味わおう

2020-04-25 00:53:00 | コロナ禍日記 2020
4月6日(月)晴

 朝。6時起床、ヨガの後、白湯を飲み、瞑想。原稿を書く。


 ふと思い立ち! お昼ごはんには昨晩、パパさんが作ってくれたカレーライスをガス火で温めた。大さじ2杯の水を加えて、ケチャップの(ビニール容器)を親指と人差し指で持ち、力をこめて押し出す。ターメリックの海に、ケチャップ色の花をぐるぐるっと描く。
 出雲で購入した白ワイン(ワイナリーの縁結)、残り8分の1を全部ぶちまけた。ニンニクを薄切りにし、大山のバターを四角にカットし、2切れ、加える。ガス火でそのまま、ことこと、煮込む。
  
 その間に、パクチー入りのバターライスをつくる。ニンニク、バターに5分づきのごはんを投入。パクチーと少量のカシューナッツをザクザクと混ぜる。

 1時。出来上がったのをパパさんと食べてみた。ん〜ほどよく辛く、なんてフルーティーでありますこと。白ワインが功を奏して、ニッポンの家庭カレーが「おふらんす風カレー」に変身。即興の思いつきでおいしいカレーが食べられてうれしい。
 


 午後。テレワーク中のパパさんがコロナ関連のニュースを流しながら、テレビ電話。そして電話、電話を3回。私は、じりじりして仕事にならないのでありました。

 夕食のメーンは豚スペアリブの煮込み(スペアリブを軽くゆでる。オリーブオイルにんにく、しょうがをみじん切りにして炒めて、お肉をいれてさらに炒める。よい香りになれば砂糖少々と酢、酒か焼酎をいれる。醤油を2分の1カップ。チリペッパーかあれば鷹の爪をいれて30分くらい煮込む)
 あと自家製タマネギスープ。春キャベツと干しエビの酢の物。湯むきトマトに海藻、クレソンなど新芽を種々いれてみたグリーンサラダ。デザートは鹿児島のあまなつで。(皮は洗って乾かし、明日朝マーマレードをピューレにしよう)


 夜。再び、宝塚方面に買い物。紅しだれ桜が最後の力を振り絞って咲いている。地面にはらはらとハート型の花弁をちらして。
 宝塚ホテルは、きょうも宮殿みたいにエレガントだ。クリーム地の壁がいい。エントランスの2階に電気がついていて、パーティか舞踊会でも開かれているみたい。

 帰宅後。是枝裕和氏の「あるいても、あるいても」を鑑賞。
 
 家族の情景がテーマ。小さな診療所を経営している年老いた父母のもとに、長男の法事で帰省してきた次男夫婦と長女夫婦が、家族(子ども)をつれてやってくる。ある一日を懐かしくも、淡々と描いていた。樹木希林さん(母役)の非凡な演技が光る。誰もが、誰かの家族を投影してしまう。レンズの目、モチーフの写し方が暖かい。人も風景も、しっとりと。いしだあゆみさんのブルーライトヨコハマが流れる間はゆっくりと静か、珠玉のひととき。






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