月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

スモーキーなジントニックで夕食を

2020-05-28 01:01:55 | コロナ禍日記 2020

 

4月30日(木)

 

 7時。パパさんと同時に起きた。「奈良のさくら香」の線香を焚いて、10分瞑想。パソコンをあけて原稿を書き出した。

 

 Nは夢の中なので、パパさんとふたりで朝食。木村屋の、あんぱん(けし、さくら、うぐいす)とクリームパン。グリーンサラダ。私はカフェオレ、パパさんはブラックコーヒー。柑橘類のはるみ、を食べた。

 

 9時。テレビ会議がはじまった。寝室へ逃げ込み、本をひらくも、集中できずにInstagramを投稿。昨年から投稿しようと思ってもできていない。あのときの、想いがつまった写真が山のように積み重なっている。

 例えば、昨年の今頃は若葉が躍る「青森奥入瀬渓谷」を旅していたのだ。

 その時、心が動いた! が大切なのに。瞬間をつかまえ、リアルを伝え続けることはなかなか難しい。なぜなら、いまはすでに新しいリアルと対峙しているので人は常に過去を書くことになるのだ。

 写真をたどるより日記をみるほうが、ありありと瞬間が回想できる。時代を知り、自分を知る材料になるには日記が一番だと思う。

 但し詳細をこまかに観察する目を持たなければ。

 

 Nが起きたので、朝食を準備。すぐに昼食へと移動する。

 昨日に常備菜として残しておいたものを使って「ツナのパスタ」(ダニエラオージックさんのレシピからアレンジ)をつくろう。たっぷりのオリーブオイルに、細かく刻んだにんにく、赤とうがらしをいれて香りをだし、ツナ缶を一滴残らず投入。この時、塩、こしょうを少々。ニラや、みょうが、ネギ、香草の葉を数種いれて、アンチョビを加えたら完成だ。

 

 午後3時。食料の買い出しのために、芦屋まで出る。

 逆瀬川から六甲山道を通って、ぐんぐん分け入ると、新緑の風。車道の両端に、ケヤキのトンネルができており、気分よしの五月晴れ。車窓をあければ、いきものたちの匂いがする。

 芦屋のイカリスーパーから、阪神芦屋まで下がって、ティーハウスムジカにて、アッサム、ヌワラエリア、ダージリン、ディンブラを入手。

 アンリシャルンパンティエで、ショートケーキを買い、ビゴのフランスパン(パリジャン)で〆。

 

 帰宅後。すぐ夕ごはんの準備をする。

 きょうは、山形牛のローストビーフをメーンに、鮎の塩焼き、ジャーマンポテトサラダ、グリーンサラダ&トマトの酢漬け、ニラともやしのスープ。

 食事にあわせて、ジントニックを作った。 

 スコットランド原産地のおいしいいものをみつけ、トニックウォーターとレモンですっきりと割る。サマーホール蒸留所でつくられたジンは、インドのムンバイから1940年代に伝わった“ボンベイレシピ”に基づいているそう。飲み口はやや甘くシトラスフレーバーの奥に、ほのかなウイスキー感とハーブのような薬草っぽい風味がある。

  Nがぜひ、と選んだ本格派だ。いきなり初夏の食卓となった。あまりにローストビーフとよく合いすぎて、3杯もおかわりしたら、テレビをみながらすでにうとうと。

 よい気分で12時半に就寝。

 

 

 



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