沖縄旅行記
ども。
沖縄に行った備忘録です。
新しくしたキーボードの感覚になれるのも兼ねて。
地味に神戸空港に初めて行きました。
やっぱ空港の書店は雑誌や児童書が多いのかなぁという印象。
神戸空港は国内線だけのはずなので、その1~2時間を過ごせるだけの厚みの本なのかもしれませんね。
特に本を買うでもなく。空港内をふらついていました。気が向いたら写真を入れます。デッキから飛行機が見えたらよかったんですけど、そういうわけにも行かず。無為に過ごす。
飛行機内で読んでいたのはこれ。
そろそろ古典。
俗に言われた「倫理」が多数派の(=男性視点の)ものであることを指摘し、フェミニズム的な・女性的な・少数派の・声をそこに対置して、他者への責任を重視する新しい倫理の次元を開いていくような感じの。
「「ハインツという一人の男性がいて、彼は、自分の妻を救うために、薬を盗むべきか、盗んではいけないか、自問している。」…男の子は躊躇なく、「ハインツは薬を盗むべきだ」と答える。…彼にとって、道徳問題を解決することは、人間の問題を数学の問題を解くように処理することだ。…女の子は、薬剤師に話して、緊急の事態であること、それに対応してもらうよう依頼すべきだと考える。…彼女の世界は、さまざまな人間関係と心理の世界なのだ。それは、個々人の関係を意識して、他者への責任を認めること、他者の必要に応えることを認める世界なのだ。」
勿論ながら、この本で語られるのは女の子の語る倫理ですし、この考え方は従来、「人間関係を素朴なままに信じていて、道徳を倫理的に検討し、正義の概念から考えることができない」と、バッサリ断じられていたような意見です。
ほんと、こんな話を勉強するほど、自分のどうしようもない男性性を感じますね。
身体も精神も倫理もどうしようもなく男性。
沖縄行った話読もうと思ったらいきなりこんなの読まされるなんて。ほんとご愁傷様です。
沖縄の那覇空港?でしたっけ。
めっちゃ硫黄のにおいしてましたね。
オリオンビールが売ってるのがそれっぽいです。
あと申し訳程度の花。想像上のハワイっぽくはない感じ。
美ら海水族館に行きました。閉館寸前の。
ジンベエザメ。立つんですね。
結局大水槽前で30分ぐらいいました。給餌の時にジンベエザメが立ち泳ぎしてたのが印象的でした。あとマンタ。初めて見たわ。あとはどうみてもヒトガタにしか見えないゴンドウイルカとか。イルカと名がつくクジラ目。
シーサイドドライブインなるドライブインに行きました。沖縄初のドライブインだったかな。どことなく昭和の香りを感じる。
夜に行ったのでオーシャンビューは体験できませんでしたけど、夜のかすかな光でも相当綺麗でしたね。飛行機から見えた透明の海がそのままそこにありました。
名物の謎スープ。シチュー的なチャウダー的な何かしらの味がしました。塩分強めの。
今後食べたものは基本的に塩分強めかつ他の味が強くない味でした。もしくはうま味調味料?
沖縄なのでバーに行きました。
本土と違う感じはしませんでしたね。日曜閉店なのも然り。日曜行くんじゃなかったわ。
高級感あふれる革張りソファのラグジュアリー空間と、普通の街場のバーみたいなところに行きました。
特筆すべきはイエラム サンタマリアと、沖縄ウィスキー(名前付いてたのかな?)でした。
イエラム、は伊江島のラムです。美ら海からちょっとだけ見えてた島かな。
また唯一無二の味でしたね。アグリコールラムでおいしいのあんまり飲んだことないんですけど、これは初めておいしいと思えた。ダイレクトにサトウキビの味する分、キツい味が多くって。
沖縄ウィスキーは、沖縄ウィスキーフェスの限定ボトルだったはずです。
信州マルスで蒸留したウィスキーを、沖縄に移動させて沖縄で熟成、ボトリング。
カスクストレングスで60度、かつ50ppmはなかなかですよね。ヘビーピートの部類。飲む人を選びまくる。
これは誉め言葉なんですけど、藁や汗、発酵した人のにおいがしたんですよね。
本来は発酵臭って人間にとって快の部類の匂いなんですけど、文化的に嫌われるとかなんとか。そういう話を背景にすると誉め言葉ですよね。
そういう話はこちら
高度数による高刺激と、ヘビーピートに慣れてくると奥から塩っぽさとモルトの甘みが現れてきます。
れっきとしたジャパニーズウィスキーなのを聞いてびっくりしました。
最初はバーボンバレルの若めラフロイグかなと思って飲んでたぐらいです。シングルモルトの有名銘柄と見まごうくらいおいしかった。
あとはそこでいただいたグレンギリーのワインカスクフィニッシュもおいしかったです。ちょっと渋みがあるけど、慣れて開いてくるとイチゴクリームやバターみたいなまったりさでした。私ワインカスクでのカスクフィニッシュ好きだな、ということを自覚したのはこのあたりです。
これだけ飲んだ後ステーキ食べてました。200gで1000円、ライスやスープはお替り自由、は破格でしょ。ちゃんとおいしかったです。例にもれず強めの塩味。
一日目、終。
2件目の街場のバーのバーテンダーが印象的でした。表情がめちゃくちゃ不自然ににこやかで、それでもお酒に関する知識もあり、話しかけられたことには答えて最低限の会話を交わし。何か凝った会話をするでもなく、ユーモアの打ち合いに乗るでもなく。
バーテンダーのディスコースって大体そんな感じだと思うんですけど、
うちはこうじゃないんですよね。お酒より言葉が流れてるような。
自分が将来どうなるのか、ちょっと考えてしまう。いややっぱ向いてないわ
朝はソーキそばでした。沖縄では町ごとに○○そばがあるらしい。
特になにか特色ある味ではなかったんですけど、コーレーグースなる調味料が印象的でした。
沖縄のお酒 泡盛に島唐辛子?を漬け込んだもので、これを数滴入れるだけでよくあるようなスープが関西うどんのだしみたいな深みと包容力に一瞬で変身する調味料です。
あとは国際通りを眺めて。大きな通りはドンキとココカラファインの覇権でした。中韓からの観光客向けのよくある観光街。あと修学旅行生。
それでも、ちょっと通りに入ってみれば面白いものが色々ありました。いややっぱりテンション任せの観光価格ではあるんだけどさ。
それでも、1階で買って2階で料ってもらう市場があったりしました。時間の都合のある時にリベンジしたい。
那覇空港の書店は、小さいながらもしっかり選書してはるのが分かる書店でしたね。
ハードカバーが多め。本土で売れてる本もあり、これから売れるであろう本もあり。
あとは、観光マップ系でない沖縄の本だったり、新書も新しめのがあるのが印象的でした。
この辺りとか。
この本があることからは、テレビのクールとかもしっかりチェックしてはることが分かりますよね。もうアニメやってんのかな。
ただ、ハードカバーの背表紙が引出傷(手前に折れるやつ)だらけだったんですよね。手には取られているが、それでもあんまり変われていないんじゃないかしら。
買いました。
飛行機の中で読み終わったんですけど、この本すごいですね。
ミステリ読みじゃなくても違和感を抱くような・抱けるような描写が所々あるんですけど、その気になったこと・ところが全部伏線でした。
相沢沙呼が作者ならこいつが犯人でこんな落ちなんだろうなぁ、とはなんとなく予想できるんですけど。それでも、犯人探しやトリック暴きだけじゃない、ミステリの筋と描写自体の面白さ。
これは本屋大賞でも結構よい順位に入るんじゃないかなぁと思っています。
この本を読むのなら、通読するべし。