“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

18/08/12『戸蔦別岳~幌尻岳』

2018-08-12 | 4日高山脈の山

暦の上では秋を迎えた8月2回目の登山は、

5年ぶりに日高山脈の山「幌尻岳(2,052m)」です

 

日本100名山「幌尻岳-ぽろしりだけ-」」山頂

 

お盆は5連休

と言っても、登山をするのは昨日、今日の土日と決めていたので、

数日前から天気予報で向かう山域をあれこれと思案していたもの

であります

 

この夏の週間予報は当たらない


特に台風がいくつもやってくる季節になってくると、

ほとんどが週末に天気が変わります

 

今週も昨日の土曜日はどこも雨ふりなので、狩場山山域一泊を

諦め、比較的晴れる確率が高い来馬岳、オロフレ山山域に

向かうつもりが..

 

ウッチャンの山行報告を観て、一昨年の豪雨災害で不通になって

いると聞いていたチロロ林道が既に開通していると知って、

急に日高山脈に向かいたくなってしまいました。

 

■5:25 北電ゲート

 

札幌自宅を2:30スタート

ひたすら下道を走って凡そ3時間弱、

チロロ林道は車高の低いToshiの車でもスイスイと走れる

状態になっていました(流石に北電管理?)

 

ところが、先行する車両(そのほとんどが車中泊、ないし山中泊組)

が多く、Toshiの車は林道脇にはみ出し駐車です。

 

昨日が「山の日」だ・か・らか?

 

で、

沢山お泊りになっている登山客さんは今日の天気予報を

知ってか知らずか..分かりませんが、

 

当然、Toshiが向かってくる山域は“晴れる”予報なので、

この登山口の今の天気はどうしたことでしょう

 

雨こそ止んだけれど雲が厚い千呂露川沿いの林道歩き

 

気温は17度、ちょっと肌寒いので中袖を着て登り始めたものの、

谷筋歩きは風がなく、

 

5:55 取水ダム(林道終点)

 

滑りやすい岩石に気を使いながら歩いていると、、暑い

 

 

そして、

この先、沢筋を離れ尾根の取り付き地点

 

尾根の始まりから急登・・だと分かっていても・・

そこは日高の山の特徴

その急登が標高差700m続く

 

そりゃあここは“ミニ山の会”スタイルの半袖だってば

 

尾根の取付き地点標高(1,100m)からヌカビラ岳(1,808m)までの急登

 

今朝までの雨で登山道もけっこうウェットでズルズルとしながら

気になる天気はどうかと上を向いて歩く間に

 

ガスが切れ始めて青空が見え始めました

 

と、喜んでヌカビラ岳の肩までやってきたけれど、

眺められる景色はわずかに北戸蔦別岳の上空あたりまで..

 

8:15ヌカビラ岳(1,808m) 

 

ヌカビラ岳から南方に眺められるはずの幌尻岳は、

すべてガスが掛かって見えません

 

 

残念

 

8:35 北戸蔦別岳(1,911m)

 

5年前、立派だった北戸蔦別岳の山頂標板も朽ちる寸前でしょう。

春夏秋冬、雨の日も風の日も..そして雪に埋もれてもこの場所に

張り付いているのですから当然です。

 

 

ここから戸蔦別岳までの縦走路の景色もご覧の通り、

ガスが支配して青空は僅か..

 

9:20 戸蔦別岳(1,959m)

 

しかし、

この後、僅かずつ視界が効いてきます。

 

 

“待てば海路の日和あり”というけれど、

「山の日」にはどうぞ皆さん、“待てば山路の日和あり”として

頑張って歩いてください

 

雲散霧消はもうすぐか

 

ようやっと辛い登り返しを終えて幌尻岳の肩まで来ました

 

 

2010Pの南東半分がまだ

 

全貌が姿を表した幌尻岳山頂手前400m

 

右に北カール

 

季節がもう1ヶ月早ければ壮大なお花畑が眺められたはずの

幌尻岳の肩から2010Pを過ぎたあたりから、バラバラと

ヘリコプターの音が聞こえだしました。

 

丘珠からやってきた防災ヘリコプター「はまなす2号」

 

数日前から幌尻山荘ルートから入山して行方不明になって

いる70歳台男性の捜索に、やっと視界が効くようになった

今日から開始しているのでしょう。

 

 

 

それにしても山岳救助というのは大変な仕事です。

この日はご覧の通り、視界が効いたと思ったら下からもくもく

とガスが湧き上がってくるような中、ヘリコプターを暫くの間

ホバリングさせたりしてます。

 

 

図らずも防災ヘリコプター談義を始めてしまいますと

 

こちら水色にオレンジラインのヘリコプターは道警のもの

 

幌尻岳山頂から北カール、額平川上流から1881P付近(戸蔦別岳から

北戸蔦別岳の稜線上)をToshiが下山するときまで、

まるでToshiの登山を撮影しているかのように張り付いていました。

 

行方不明者の捜索本当にご苦労様です 

が、群馬県で最近起きた墜落事故のこともあり、

上空直ぐ近くでホバリングされるとちょっと怖いと思いました。

 

10:45 山頂

 

 幌尻岳山荘~北カールルートの全景

 

日本100名山だけに、

山頂には大勢の登山客が居ましたが、

それでも北アルプスの「山の日」の昨日に比べると

人口密度は少ない方でしょう

 

 

■11:10 下山

 

下山の時刻になってこの景色⇒北に伸びる国境稜線

 

 

 

下りは戸蔦別岳を過ぎるとそこからは再びガスの中..

なので専ら秀峰「戸蔦別岳(1,959m)」の姿と七つ沼カールの

画像を貼り付けます。

七つ沼は水がほとんど枯れていました。

 

 

戸蔦別岳を中央に⇒右ピパイロ岳

 

七つ沼にヒグマがいやしないかと目を凝らしましたが、

さすがにヘリコプターの音に驚いて何処かに潜んでいるのかも

 

 

■12:20 戸蔦別岳

■13:10 北戸蔦別岳

15:20 北電ゲート


今回はチャリンコなし(前回13/07/20『戸蔦別岳~幌尻岳』はチャリ子と一緒)

 

やはり日高の峰々は素晴らしいの一語に尽きます。


稜線上のハイ松に膝が引き戻されるたんびに、整った山小屋

が随所にあってよく整備された北アルプスの登山道と比較

してしまいます。

 

そんな幌尻岳のそれぞれのルートにも今や沢山の登山客や

トレラン客が訪れてきて賑わいを見せるようになってきたこと

は良いことなのでしょう。

携帯の電波も繋がる範囲が随分増えたお陰で安全・安心・・

だけど、頂上で仕事電とることになったりして

いろいろと考えさせられます。

秋分の日までに、日高山脈の山にもう一度は分け入らねば

 

来週は、晴れたら雨竜沼湿原を歩く予定ですっ

 

 

 


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2 コメント

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コロコロ変わるね・・ (★たぐぴ〜♪)
2018-08-15 20:54:29
 
お盆の帰省もちゃらっと終わり(台風もちょろっと通り過ぎ)、
帰宅してトシクンへの宅配便ば手配して、ブログを覗いとります。

やっぱし「山の天気」は女心のごつコロコロ変わるばいねぇ・・
晴れ間が覗いとったねぇて思うたら、あっという間にガスに囲まれ
右は青空、左は真っ白・・天国と地獄やないばってん、
素人には落ち着かん状態が繰り返されるばいね。

山行のプロさんたちには「当たり前」のこつやろうばってん
どげな気持ちでおるっちゃろう? て思いますばい。

トシクンは、明日からもう仕事ですかね?
NHK の「あさイチ」で醤油特集みたいなやつばやっとったんやけど、
なんか「トモエ」の醤油がちらっと映った気がしたのは
気のせいやったかねぇ・・・

今週も楽しい報告ありがとさん♪
ブツが届いたら「開封前」に写真ば撮っておきんしゃい。


Re:コロコロ変わるね・・ (Toshi)
2018-08-15 21:27:20
★たぐぴー♪さん

お盆を古里で過ごされたのですね。
幾つになっても田舎は良いものです。
こちらも揺藍の安息は今日で終わり、明日からはまたあくせくと頑張らないとご飯が食べられません。
今回、食パンを送って頂いたようで有り難うございます。
男おいどん以来の懐かしいコミックに触れて高校時代にバックトゥーザフューチャーしたいと思います。
いつもいつも感謝しております。

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