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過度の一点集中によるミスを防ぐ集中対策

2020-07-01 | 健康・スポーツ心理学
過度の一点集中によるミスを防ぐ集中対策
①7;3の法則を心がける
 遂行レベルと集中力の間には山形法則が知られています。いわば、「ほどほどが大事」法則です。
 この法則でとりわけ大事なのは、一つには「ほどほど」のところで最大のパフォーマンスになること、2つは、右端で集中するほどパフォーマンスが低下することです。
 集中力神話の一つ「集中せよ。さすれば何事も成し遂げられる」は、集中力が低下しているときには有効な檄ですが、あるレベルを超えるとかえってパフォーマンスの低下をきたすのである。
 そこで、日常的な集中力管理の心がまえとしてのおすすめが、「7:3の配分法則」です。10の集中力のうちの7を仕事に、あとの3割を集中力の管理や心身の管理用に取っておくのです。
 その管理用の集中力で何をするかというと、
自分自身の今の状態を監視し、制御するのです。
・今かなりいい調子で仕事しているなー(モニター機能)
・すこし集中力がきれてきたら一休みしよう(コントロール機能)
となります。自分を一段上から眺めるのです。これは、メタ認知と呼ばれていますが、これによって、過度の集中力の発揮によるミスを防げることになります。
 なお、メタ認知力を高めるためには、普段からみずからの心の冷静にみつめる習慣をつけておくことです。集中状態のメタ認知だけでなく、たとえば、ヒヤリハット体験をしたら、そのときの自分の心や振る舞いがどうだっかを内省するようにするのです。

②他からの助けを借りる
 集中力の発揮はすぐれて個人的な世界のことです。外からはなかなか見えないところがあります。同じようにパソコンに向かって仕事をしていても、ゆっくりのんびりの人いるし、しゃかりきの人もいます。そんな中でも、過剰集中状態でいつも仕事をしてしまう人は、周りにそのことを指摘してくれる人がいると助かります。あなたが部下の仕事ぶりを監督する立場なら、こうした観点からの見守りもあってよいと思います。



 

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