みなさんこんにちは。

親知らずが痛み出した。

じくじく、というのか、ずきずき、というのか、やるせない痛みである。

歯医者に行った。

歯医者はその翌日から一週間の休暇に入るというので、抜くに抜けないという。

もしなんらかの不具合が生じた場合、対応できないので、とりあえずの処置をするという。

とりあえずでもなんでもいい、すぐにこの痛みをなくしてください!

とにかくめちゃくちゃ痛いんです!いますぐ処置を!

歯医者の中心で痛みを叫ぶわたしであった。

ところが。

とりあえずの処置が、ひっくり返るくらい痛い!

なにかをがりがりしてるのだけど、のけぞるくらい痛い!

声を出せないため、全身で痛い痛い痛いと表明するのだけど、一週間の休暇を控えた歯医者はバカンスモードなのか、手綱を緩めることなく、一丁上がりだった。

もうちょっと長引くようだったら失神するとこだった。(おおげさな)

お疲れ様でした~、と助手さんに言われ、そのまま待合のソファにへたり込んだ。

痛すぎて笑えてきた。

「痛い痛い、へ、へへへ、痛い痛い、へ、へへへ」とつぶやきながら笑った。

待合にいた子供が、見てはいけないものを見たという表情でわたしを見ていた。

もらった痛み止めをその場で飲み、ひーひー言いながら耐えた。

しばらくして痛み止めが効いてきた。

あーよかった。

と思ったら、こんどは頬が腫れてきた。

しかちくがしげしげとわたしを顔を見て、

「若返ったな」

と言った。



若返りの親知らず 001






なぬ?

「腫れてシワがなくなって、若返った」

という。

鏡を見ると、片方だけホームベースみたいになってた。

感じよく若返ったわけではなかった。

片方ホームベースのおばちゃんがいるだけだった。

そう考えると、

「若く見えるけど、とくに美しいわけでもない」のと、

「美しいけど、とくに若くは見えない」のとでは、どっちがいいんだろう。

しかちくに聞いたら、

「まあ若いていうだけだったら、そんなにええわえじゃないけど、

とりちゃんはほうれい線がだいぶ出てきたから、腫れてるほうはそれがなくなって、

若返ったように見えるんやけど、若くて健康ていうのが大事で、健康だったらとにかくええわけで・・・」

とごにょごにょ言うてた。

親知らずだけに、奥歯に物がはさまったような言い方なんだなあ。

それでは~


とりぶう