(エイリアンに追われている宇宙船クルー)


船長リョウタハルカショウ
「うわぁぁっ!!」

ショウ
「何なんだよ、アイツ!」

船長
「わからない!
 とりあえず、この先に脱出ポッドがある!
 あれに乗って逃げるんだ!」

リョウタ
「わかりました!!」

ハルカ
「きゃっ!(転ぶ)」

船長
「ハルカ!」

エイリアン
「グオォォォ・・・!」

ハルカ
「キャーーッ!!」

船長
「ハルカーーッ!」

ショウ
「(ハルカの前に入り、エイリアンと戦う)ここは俺に任せて先に行け!」

ハルカ
「ショウ!!」

ショウ
「いいから!!」

船長
「わかった!
 いくぞ、リョウタ!ハルカ!」

ハルカ
「え、えぇ!!」

リョウタ
「わかった!!」

船長リョウタハルカ
(脱出ポッドに向かって走っていく)

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)みんな、何とか逃げてくれ・・・!」

エイリアン
「グォォォォ・・・。」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)くそぉ!すごい力だ・・・!」

エイリアン
「キシャーーーーッ!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)くっ!ここまでか!」

リョウタ
「(戻ってくる)ショウ!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)何だ?!戻ってきたのか?!」

リョウタ
「脱出ポッドのゲートの暗証番号!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)・・・はぁっ!?」

リョウタ
「暗証番号!
 お前しか知らないから!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)船長は?!」

リョウタ
「知らないって!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)なんでだよ!」

リョウタ
「で、番号は?」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)7450!」

リョウタ
「7450?」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)そうだ!」

リョウタ
「7450。
 『ナシゴレン』で覚えればいいな?」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)覚え方はいいから、早く行け!」

リョウタ
「わかった!(脱出ポッドに向かって走っていく)」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)みんな・・・、逃げ切ってくれ!」

エイリアン
「グォォォォ・・・。」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)くっ!なんてヤツだ!」

リョウタ
「(戻ってくる)ショウ!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)だから、なんで戻ってくるんだよ!」

リョウタ
「カギ!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)カギ?」

リョウタ
「脱出ポッドのカギ!
 お前が持ってるから、入れなくて。」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)船長は?」

リョウタ
「机に入れっぱだって。」

ショウ
「なんだよ、もう!
 (エイリアンと戦いながらポケットを探り、リョウタにカギ束を投げる)受け取れ!」

リョウタ
「(カギ束を受け取る)どれが脱出ポッドのカギ?!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)黒いゴツいやつ!」

リョウタ
「(カギ束を見て)持つところが丸いヤツ?」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)違う!」

リョウタ
「(カギ束を見て)細いくねくねっとしたヤツ?」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)それも違う!」

リョウタ
「ちょっとわからない!どれか教えて!
 手が空いたらでいいから!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)手が空くと思うか?!」

リョウタ
「(カギ束を見て)あ、この白いテープに『ダ』って書いてあるヤツか!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)そうそれ!」

リョウタ
「あ、『ダ』って脱出ポッドの『ダ』か。」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)いいから走れ!」

リョウタ
「ありがとう!!(脱出ポッドに向かって走っていく)」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)みんな・・・、逃げ切って・・・!」

リョウタ
「(戻ってくる)ショウ!!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)だから、戻って来るなって!」

リョウタ
「誰が脱出ポッド操縦するんだよ!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)お前らの誰かだよ!
 ライセンス持ってんだろ!」

リョウタ
「全員、ペーパーだよ!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)思い出せ!」

リョウタ
「思い出す!(脱出ポッドに向かって走っていく)」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)みんな!逃げ切っ・・・!」

リョウタ
「(戻ってくる)ショウ!!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)俺も行った方がよくない?
 結構なキーパーソンだよね?」

リョウタ
「それは大丈夫!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)いや、大丈夫じゃないでしょ!
 何回も何回も戻ってきて!」

リョウタ
「ここはお前に任せて先に行く!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)そこは譲らないのな!
 それで、何?」

リョウタ
「どこに逃げればいいの?」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)近くの星でもなんでもいいよ!
 レムリル星とか近くにあるから!」

リョウタ
「宇宙の言葉わかるの、ショウしかいないし!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)俺、仕事多すぎない?
 どんだけ兼務してるの?」

リョウタ
「設備の管理担当、
 兼操縦担当、
 兼メンテナンス担当、
 兼翻訳担当、
 兼料理担当、
 兼・・・。」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)いや、多すぎだろ!
 兼務しすぎだよ!」

リョウタ
「クルーが少ないから仕方ないんだよ。」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)リョウタは何担当してんだよ!」

リョウタ
「窓拭き担当。」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)誰でもできるよ!
 窓拭きくらい俺だってできるよ!」

リョウタ
「え、ショウ、窓拭きも兼務するの?」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)ちげぇよ!
 俺、どんだけ仕事欲しがりなんだよ!
 空いたヤツがやればいいだろ!
 ・・・ハルカは?」

リョウタ
「クールビューティ担当。」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)駆け出しアイドルか!
 いくつか俺の仕事巻きとれ!
 船長は?」

リョウタ
「存在が尊い。」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)もう何の話だよ!
 俺以外何にもしてねぇじゃねぇか、この宇宙船!
 挙げ句の果てに俺がエイリアンと戦ってるし!」

リョウタ
「いくつかお前の仕事巻き取ろうか?」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)『ここは俺に任せて先に行け』の役、代わって!」

リョウタ
「それ以外で!」

ショウ
「(エイリアンと戦いながら)巻き取り拒否!!」

 

 

 

 

 

【コント・セルフ・ライナーノーツ】

映画とかによくある「ここは俺に任せて先に行け!」と言ったヤツがめちゃくちゃ重要人物だったら・・・というコント。

他の人たちは何もしてないのに、よく宇宙飛んでるな、この人たち・・・。

 

【上演メモ】

人数:5人

ショウ

リョウタ

ハルカ

船長

エイリアン

 

所要時間:4分~5分
上演難易度:★★★☆☆
備考:エイリアンは着ぐるみになると思いますが、見つけるのに苦労しそうです。

簡単なものならドンキとかにあるかな・・・?

 

【過去コントを5本チョイスしました。こちらもどうぞ。】

【コント】ボクと橋本選手の約束
【コント】甲子園
【コント】代役
【コント】マジックショー
【コント】手紙チェス

 

 

 

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