「良い人間でないといけない」という思い込み。 | 福岡 共感ヒーリング ATHANAHA(あたなは)

「良い人間でないといけない」という思い込み。

マインドシフト基礎セミナーの受講生のKさんのテーマは、「嫌いな人」で、

 

 

一回目のワークの時に奥にあったのは、

 

「人を嫌ってはいけない」を含んだ「良い人でいないといけない」というKさん自身の思い込み(ブロック)で、

 

 

二回目のワークのときのそれは、

「劣等感」「みじめさ」でした。

 

 

 

「マインドシフト」「SOU」は特別なやり方も手順もなく、暗記したりすることもほとんどなくて、とてもシンプルなのだけれど、

 

「ある種の集中力(みたいなもの)」が要ります。

 

 

それは、

 

「ノージャッジで、

決めつけず、

先走らず、

 

常に”今ここ”から動かないように、

 

 

自分自身の思考や価値観、感情、

 

心だけでなく、身体に感じるあらゆる感覚、反応含めて、

 

見えるもの、感じるものすべてをそのまま、ただ、あるがままに観察する」

 

です。

 

 

 

私たちには「主観」があって、それはどんな脳波、潜在意識が優位になるといわれるシータ波であってさえ、頭での思考、「考える」が止むことはありません。

 

 

「考えないように」と思えば思うほど「考えて」しまって、

 

それを止めようとすればするほどその状態に陥って、深い瞑想状態、シータ波からは遠のいてしまいます。

 

 

 

私たちは、起きている間は「主観」「思考」を100%除外することは不可能で、どんなに注意深くのようにあろうとしても、必ずどこかに主観(自分の価値観のフィルター)は介入します。

 

 

 

ワーク中に見えたり感じたりすることに対して、例えば、「過去のあの出来事のせいで」とか、「過去世がこうだったから」と思ったとしても、

 

それ自体がもう「主観」であり、何かを「そうだ」と決めつけたとたんに「客観」からは離れてしまうのです。

 

 

 

完璧に俯瞰したり、完全に客観的にというのは私たちには不可能です。

 

私たちの頭、思考、顕在意識では、自分の奥にある感覚や感情、他人のそれ、過去の出来事も、目の前の現実も、すべてを完璧に理解することはできないくて、

 

私たちは、自分が体験したことのほんの一部分しか見えていないし分かっていないうえに、自分の主観も交じってしまう生き物だから、

 

 

「どんなことも、自分は完璧には分かっていないのだ」ということを、分かっていないといけないんです。

 

 

 

何かを、誰かを、「これはこうだ」と思ったとしても、それが事実なのではなく、

 

それは、

 

「『これはこうだ』と思った自分がいる」ということなんです。

 

 

 

自分がそうだと感じたこと、見えたことは、

 

「自分から見たらそう見えた」

「自分はそう感じた」ということで、

 

 

事実は「そうかもしれない」し、「そうでないかもしれない」。

 

 

すべては、

「そういう見方もできる」

「そうかもしれない」ということでしかないんです。

 

 

それが「客観視」ということ。

 

 

 

ワーク中に、いや本当はワーク中でなくても、「見えたこと」「感じたこと」はそういうことだから、

 

 

「絶対的な唯一の正解」というものは実はどこにもなくて、

 

「そうかもしれない」

「そういう可能性もある」

 

それだけ、なのです。

 

 

 

ワーク中に見えたり感じたことに対して、「正しい」も「間違い」もなく、

 

「そう感じた、そう見えたと思った自分がいる」ということで、

 

 

だから、

 

「どんなときも、感じたこと、見えたもの、何もかも、そのままを、あるがままを、ただ眺める」と教えます。

 

 

 

ジャッジしたり、考えたり、決めつけようとした自分が出てきても、それに対して「止めなきゃ」と思ったり、「ああこれじゃダメ」と非難したりせず、

 

 

「ああ、今、ジャッジしてしまったな」

「ああ、これは考えてしまったことだな」

 

みたいに、そうしてしまった自分に気づくだけでいい。

 

気づいて、その状態ごと俯瞰しつつ観察していたら、やがてそれは自然に通り過ぎていくから。

 

 

 

 

「マインドシフト」も「SOU」も、「何もしない」「なるようになるのをただ観察する」というシンプルなものだけれど、

 

 

この「何もしない」というのが実はとても難しく、

 

何かしらのヒーリングを学んでいる人は特に、どうしても習った「知識」「やり方」にこだわってしまって、その価値観がヒーリング中に介入(干渉)するんです。

 

 

 

だから、「決めつけない」ことがとても大事。

 

 

 

ジャッジしないように、

原因を探さないように、

 

「それはそういうものだ」という「レッテル」を貼ってしまわないように、

 

決めつけないように、

 

と、私は教えます。

 

 

 

何度も、何度も、何度も。

それがなぜなのかも。

 

 

 

受講生さんは、その時は理解して、「そうか」と思っていて、「はい」と返事をします。

 

 

でもたぶん、心の奥が納得していなくて、分かっていなくて、「何もしない」ということが、「ただ委ねる」ことが、信じられてない。

 

 

だから、気づくと、「ああしてこうして」と知っているノウハウを思い浮かべたり、

 

「きっとこうなる」「こうなってほしい」という自分自身の思い、期待をを介入させたり、の「干渉」をしてしまうんです。

無意識、無自覚に。

 

 

 

 

いつもいつでも「あるがまま」を感じて、俯瞰しつつ、ただ、眺めること。

 

 

 

「観察」とはどういうことか、

どういう感覚か、

どういう状態なのか、という、

 

 

その時の自分自身の使い方、

感覚の感じ方、

気づき方、を、教えることがメインです。

 

 

 

凝視してしまうこともあるし、凝視しないと「今」をしっかり観察はできない、けれど、

 

 

そのままだとどんどん思考が働いて、無意識にジャッジしまくったり(主観での決めつけ)、

 

過去の出来事やトラウマや、インナーチャイルド、ブロック、過去世、そいうったものに原因探しをしようとしたり、

 

そこに、「こうあらねば」「こうなりたい」「こうなりたくない」などの様々な自分自身の願望、執着も出てきて、

 

 

 

そういったことが介入すればするほど瞑想状態は浅くなっていき、気づくと「ただぐるぐる考えてるだけ」状態になっていたりします。

 

 

でも、これは誰でもなりがち。

人間って、そういうものだから。

 

私たちはどうしたって「主観」からしか物事を見れないし、生きている限り、思考というものを止められないし、感情も常に揺れ動くし。

 

 

 

だから、「ヒーリングワーク中そうなったときにどうするか」を教えます。

 

 

瞑想状態をキープしつつ、

 

次々生まれる思考と、

揺れ動く感情、

 

身体で感じる五感と、

スピリチュアル的な感覚、

 

すべてを俯瞰しつつバランスをとり、どうしたら一番いい状態をキープできるのか。

 

 

 

私たちは、常に心は揺れて、基本は主観だし、介入や執着も必ず起こるから、

 

 

自身の「ブレ」に気付いて、

 

心を「俯瞰」状態に戻し、

 

その感覚をバランスする。

 

そういうことを教えます。

 

 

 

私たちはどんなに「中庸」「客観視」を心がけても、それがそうだと判断するのは「主観」です。

 

どんなことも主観を通してしか見ることも理解することもできないのだから、完璧な「中庸」「客観的」は、私たちには不可能なのです。

 

 

 

私たちが自分を「中庸」「客観的」だと思ってるとしたらそれは、「なるべく中庸であろう」「なるべく客観的であろう」としている状態ということです。

 

 

だから常に、自分が思ったこと、感じたこと、見えたことを疑わないといけない。

 

疑うというか、「決めつけない」が大事なんです。

 

 

 

「そうだ」ではなく、

 

「そう思った自分がいる」だし、

 

 

「それが正しい」ではなく、

 

「それが正しいと思った自分がいる」だし、

 

 

「これは過去のあの出来事が原因だ」ではなく、

 

「これは過去のあの出来事が原因だ、と思った自分がいる」が、事実。

 

 

 

 

そういうことを、何度も何度も繰り返し話して、

 

感覚の使い方、自分自身の観察の仕方を教えながら、今の悩み、ブロックがどう変わっていくのか、どうなったら終わりなのか、

 

みたいなのを、その人の感覚を一緒に感じながら、「その感覚を感じて」とか、「もっと力を抜いて」とか、膠着時の切り抜け方とか、

 

 

全部、その人の感覚に私が入って、一緒に感じて、その「感覚ごと指導」というか、アドバイスしてやってみてもらう

 

というのが私のセミナーです。

 

 

こういうマンツーマン方式はいつまでやるのか分からないけど、今のところはそのやり方です。

 

 

 

 

ちなみに、

ワークが終わると、

 

その直前のもやもや、悩み、

対象の人物への思い、

嫌な思い出やシーン、

 

そういったもろもろは、思い出してもただの記憶、写真を見るような感じで、

 

それらにまつわる嫌な感覚や感情は無くなっているし、

 

そのことを言われてもピンと来ないし、なんだか他人事のような感覚だし、

 

 

そもそも、ヒーリングワーク直前に持っていたはずの悩みや関連する記憶自体が、今このとき、リアルタイムでどんどん思い出せなくなっていってる進行形

 

みたいになっています。

(寝ているときにみた夢を起きたらどんどん忘れていく、あの感じに似ています)

 

 

 

テクニック的なヒーリングではなかなか癒せない悲しみ、心の痛み、トラウマ、死別の悲しみ、

 

そういうのには、マインドシフトやSOUはとても向いています。

 

 

自分が期待した通りの形に癒されるわけではないけれど、「ああ、こうなるんだ」みたいに変わります。

 

 

 

それは、不思議にしっくりくる感じで、

 

ヒーリング前にしていた様々な予想や期待、どんな想像よりイメージより「しっくり」して、

 

 

まるで最初からそうだったかのような、

 

そうなることを本当は知っていたかのような、

 

あるべき所へ来た、感覚です。

 

 

 

 

ちなみに、Kさんは、

 

”「嫌ってはいけない」

「理想的な人間でないといけない」

「良い人でいないといけない」が変化して、

 

シンプルに「あの人嫌い」「むかつく」と思えるようになって、

 

 

人を嫌ったり批判することに対して自分を責めたり戒める面倒くさい部分がなくなって、

 

「あの人は好きか嫌いかでいうなら嫌い。だがそもそもどうでもいい」になりました。

 

 

「劣等感」から苦手だった人に対しても、みじめさは感じなくなり、「あの人は合わないわ」と思えるようになって楽になりました。”

 

 

だそうですよ。

 

 

→人の悩みって、だいたいお金と人間関係。