保育園に向かう途中、息子は必ず大声でこう叫ぶ。
「ママ、古い家がある!!!!!」
息子が指さす方を見ると、たしかにすすけた壁紙の、古めかしい家が確認できる。
何も否定はできない。
しかし、住んでいる人を前に、「古い家」とは失礼だ。
息子を注意するも、やはり翌朝になると「古い家がある!!!」と、誕生の瞬間に確認できたものすごい肺活量で声にする。
そんな古い家の前に最近、建て売り住宅4件が建てられ始めた。
「ママ、家ができてきてる!!!ママ、新しい家がある!!」
息子の叫びが、「ママ、新しい家がある!」に変わって、心底ほっとしている11月の末である。
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