先日、節分の儀式が、我が家でもとり行われた。
夫に息子に内緒で鬼役で、あらかじめ渡しておいた棍棒と息子制作の鬼の顔をつけて、外から家に入ってくるよう指示する。
「ねぇねぇ、はるくんのところには、鬼来ないよね~!」
「大丈夫だよ!はるくん、よい子なんだからさ~。」
ピンポーン!!!!!
「まさか、鬼!?」
「パパだよ、どうせ。」
「見てみて、鬼がめっちゃぶるぶる震えているよ!」
インターホンのカメラには、小刻みに動いている鬼の顔が映っている。
「ギャーーーーーーー!!!!!」
息子は恐怖で、ベッドルームへと逃げる。
ガチャリ。
「うわ!家に入ってきた。」
「ギャーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
泣きじゃくる息子。
「ほら、泣いている場合じゃないよ!!鬼は外、福は内!!で追い払わないと!」
「ママも、ママもやってよぉーーーー!!!!!!!!!!」
パニック状態だ。
ギャーギャー言いながら、明らかに夫と思われる鬼に、異常気象で嵐のように降ってきたあられのように煎り大豆を投げている。
やっと夫が鬼だと言うことに気づいた息子は、落ち着きを取り戻していた。
よく見ると、夫はわざわざ鬼になりすますために、上下黒のジャージを着ている。
手には、昨年息子が保育園で作ってきた黒光りする棍棒。
これで玄関の外に出たのか。
もし、夫がこの格好のまま近所で奇声を発し、棍棒を振り回していたら、即職務質問又は埼玉県警ゆきである。
くわばらくわばら。
何事もなくて、本当に良かった。
鬼は外、福は内。
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