いよいよ一行は、おさびし山エリアへ訪れた。
まずは、ここ、
Hemulin leikkipaikka(ヘムリン レイッキパイッカ)
別名、「へムレンさんの遊園地」。
なんでも、おこちゃまたちがママたちのグッズショップ戦場に巻き込まれることなく、悠々と遊べるアスレチックツリーハウスらしい。
もうこどもからしたら、「あとのエリアはどうでもいい。ずっとここに居たい。」と願うことだろう。
息子もこども代表で、整理券配布の列に並ぶことからも、ホットドッグを買うために何時間も待たされることからも解放され、このように、思い切り遊んでいる。
うみうまというキャラクターの足こぎメリーゴーランドである。
また、夫なおぴょんとともに、吊り橋らしきものも楽しんでいる。
何度も、「そろそろ行こう!」「いやだ、まだ遊びたい!!」のやりとりが繰り返され、「よしスナフキンに会いに行こう!!もう少し行ったところにスナフキンのテントがあるらしいよ!!」の一声で、ようやく息子をへムレンさんの遊園地の誘惑から引きはがすことに成功した。
本当に恐ろしい場所だ、へムレンさんの遊園地は。
◇
無理矢理連れて来たのだから、さぞや面白いであろうな、スナフキンのテントは!!というような表情での息子。
息子よ、さあここが、スナフキンのテントだ!!!
・・・・・・・・・・。
なんだここは!!
スナフキンもいない。
たき火もついていない。
テントが、ただそこにわびしく存在するだけだ。
せめて、スナフキンの人形くらい居ても良かったのではないか。
おさびし山エリアの名前は、このスナフキンのテントのさびしさが由来なのか!?
だまされたと言わんばかりの息子。
一家全員、さびしい気持ちになりながら、道を引き返した。
何故か、頭の中に森田童子「みんな夢でありました」のBGMが流れていた・・・。
「みんな~夢でありました~♪みんな~夢でありました~♪」
帰り道、ムーミンパパとみんなが訪れたと言われる灯台、
トゥーティッキが冬の間、無断で使用しているムーミンパパの水浴び小屋を発見。
全てのエリアを網羅し、疲れ切った我々は、メッツァにもどり、一休み。
父きみじは、ムーミン谷に5時間半ほど滞在したにも関わらず、やはりその良さが分からなかったのか、舌を出してバカ面をしていた。
*********************************************
*********************************************