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小、中学校の読み聞かせボランティアでの忘備録。。
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先週は、海外児童文学読書会もあったんだった。 今月のお題は 『魔術師のおい』 『さいごの戦い』の2冊。 ついに、ナルニア国ものがたり全7巻を読破しましたー✨ 1人では絶対に読めなかったねと、お互いを労い合いました。 それにしても、なんとも言えないラスト。読み手それぞれの解釈も違っておもしろかった。 「魔術師のおい」の方は、本当に楽しくて、ナルニア国づくりも感激だし、一気に読んだのだけど。。 「さいごの戦い」これは… 前半はとっても面白いんです。 ずるがしこいことこの上ない毛ザルのヨコシマと、頭が悪いと思い込んでる可哀想なロバのトマドイ。 ヨコシマとトマドイこの名前は名訳ですよねぇ!ヨコシマは本当に邪悪なサルなんです。 気の優しいトマドイを頭が悪い悪いと洗脳して、いいように利用するのです。 この2人の関係は、当時も今も変わらぬあらゆる社会やコミュニティへのアイロニーのような…。 またどうも気になるのがカロールメン人のことを「黒い肌の」とか野蛮とか、差別的に書いているところ。英国の時代背景的に仕方ないのかもしれないけどどうも好きになれなかったり… 多くの解説書にあるように、C.S.ルイスはキリスト教の伝道者であったわけなので、アスランがキリストの化身と解釈されることがほとんどでしょうから、終わり方はあれがハッピーエンドだと思うけど、キリスト教を抜きに考えたら、こ、こんな児童書ありなの?!っていう… そんなことを理解できるような、腑に落ちないような私たちは、結局スーザン側の人間よねなどと最後まで語り合い、とっても楽しい時間だった訳ですが… これはなかなか今の子ども達に読んでもらうのは難しいねと頭を抱えました。 それから師匠のひと言、 「大人なんだから、まあどっぷりはまらずに読めばいいじゃない?」 これが響きましたー。 確かに、子どもの頃を思い出して楽しむのも良いですが、児童文学探求という気持ちで読むことも大切ですねー。 とはいえ、ここまでとっても可愛らしいルーシーたち4きょうだいとナルニア国を巡り、最後まで読むことができて楽しかった。 とりあえず、ナルニア国ものがたりは全部読むのは大人になってからでもいいのでww 私なら、『ライオンと魔女』と『魔術師のおい』をおすすめするかなー。 ようやくナルニア国を出るのですが、来月はまた賛否両論のファンタジーがお題に控えていて、私は頭を抱えることになりそうですー。 #読書会 #ナルニア国ものがたり #さいごの戦い #カーネギー賞 #海外児童文学

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