素晴らしいと思うクリスマスプレゼント | 憧れの(?)Italia Firenze生活

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イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪

先日、グループレッスンの生徒さんたちと今年のクリスマスプレゼントの話になった時のこと。



イタリアではクリスマスプレゼントは恋人や子供だけでなく、親兄弟、友達、仕事場の人など、お世話になった人に贈ります。

私が思うに、日本のお歳暮に似たシステムでしょうか。



私たち夫婦も家族等に贈るプレゼントはもう準備できています。

でも、このプレゼント選びと買い物が大変なわけですよ。

もう、せめて家族内では"大人はプレゼント無しね"ってことにしてほしいというのが本音です。





クラスの生徒さんたちと家族に何を贈るかという話になって、生徒の一人である二十代後半の生徒さん(男性)とその家族のアイディアに感動したので、ここに書きたいと思います。




今年はそれぞれ物をプレゼントするのはやめようということになったと言う生徒さん。

この生徒さんの家族構成は、両親と大学生の妹さんの4人家族。

高価なプレゼントはできないし、形だけの適当な物をもらっても無駄だという話に家族でなったそうです。

もっと役に立つプレゼントはないだろうかと考えたところ、今年のクリスマスプレゼントは…

それぞれ、家族にプレゼントを買う予定だったお金をフィレンツェ大学附属小児総合病院Meyerに寄付することにしたのだそうです。


そうです。

ピピウがお世話になっている病院です。




いくら寄付するのかは知りません。

でも、そのアイディアが、その気持ちが素晴らしいと思いました。

金額の問題ではなく、気持ちの問題ですよね。




この生徒さんの家族にはMeyerにお世話になっている子供がいるわけではないですし、彼と妹さんが小さいときすごくお世話になったというわけでもないようです。



イタリア人がそうなのか、フィレンツェ人がそうなのかは定かではないのですが…

Meyerはピピウが生まれる前から、色々なフィレンツェ人に聞いて私も知っていました。
フィレンツェ人にとって誇りともいえるような病院なんだと思います。

イタリアでは所得にかかる税金の一部を自分で選んだ機関に納める(寄付する)システムがあり、教会を寄付する先に選ぶ人も多いようですが、フィレンツェの場合、Meyerに寄付する人が多いと聞きます。

確かに、長期間Meyerにいましたが、経済的に困っている様子は全くなかったですね。
むしろ、常に設備や環境、システムが改善されている印象を受けます。

ピピウが入院中はイタリアとは思えないほど、患者であるピピウと両親、特に授乳期である母親には至れり尽くせりのサービスでした。
公共機関とは思えないほど。




ピピウが約9ヶ月入院した病院。
受けた手術は10回以上。
受けた検査はもう数えきれません。

ピピウが素晴らしい環境のなか、レベルの高い治療を受けられたのは、イタリアという国とトスカーナ州の医療保険システム、Meyerを支える財団、そして、この生徒さんとその家族のように、病気と戦う子供たちとその家族の役に立ちたいと願う多くの個人のおかげだと思います。


私たち親子はその恩恵を受け、ピピウは今こうして生きて育っていますし、現在もMeyerにはお世話になっています。


思わず、生徒さんに

「ありがとう。あなたたちのような人たちのおかげで、ピピウは今、元気だよ。」

と言いました。


生徒さんは

「それ(子供たちの病気が完治すること、病状が改善すること)が、僕たちへの今年のクリスマスプレゼントです。」

と言いました。


とても心が温かくなりました。

本当のクリスマスプレゼントって、こういうことをいうのかもしれませんね。





来週は血液検査で私たち親子は今年最後のMeyer。

今年も私たち家族も微力ながらMeyerのNICUに寄付させてもらいます。

少しでも意味のあるクリスマスプレゼントになりますように。




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