発言って難しいなあ。 | AT POMONA COLLEGE

AT POMONA COLLEGE

LA郊外のリベラルアーツカレッジでの大学生活

 

 

春学期に私の受けた授業は、ディスカッション中心のものが多くありました。

 

 

私はディスカッションですごく苦労しました。

 

 

先輩はもちろん、同級生もみんな頭が良すぎて、発言が一枚も二枚も上手。しかも我先にと、競争のごとく喋って喋って喋りまくる!白熱するディスカッションに自分が入るのには度胸がいります。

 

最初は、まず意見を言語化してから発言しないと言葉に詰まったり吃ってしまったりするので、 ノートに言うべきことをさっとメモしてから発言するようにしていました。しかし、これが問題なのです。

 

議論のペースが早すぎる。

 

「よし、これで発言できる」と思って手を上げようと思った時、ディスカッションはもう別の話題に進んでしまっているんです。

 

 

そのことを一回ある教授に相談したら、「そういう時は手を上げて、”もとの話題に戻るけど…”って発言してもいいんだよ?」と言われました。

 

しかし、空気を過剰に読んでしまう私には、それがなかなかできなかったんです。

 

 

なので、話題が変わる前に発言しようと、だんだんと深く考えずに手をあげるようになりました。

 

 

しかし案の定、自分が発言したことに対して、反応が微妙なんです。

相槌もなかったり。

もしかして、「当たり前だろ」「そんなシンプルなこと、もうみんなわかっていることでしょ」とみんな思っているのだろうか。と心配になります。

 

 

変なこと言ってしまった〜ああ、発言しなけりゃよかった。

そう思うことばっかりです。

 

 

 

では、なんで発言するのか?

そんなに発言が難しかったらしなければいいじゃないか、と思うかもしれません。

 

 

だけど私は、頭の中で考えていることはたくさんあるんです。それをみんなと共有したいんです。しかも、発言すると、理解も進むし学びもたくさん得られる。だけどそれがなかなか上手くいかないだけ。

 

 

 

ある日、哲学の授業中、言いたいことが頭に浮かびました。自分でもこれはすごくいい考えかもしれないと思い、思い切って手を上げました。しかし、言葉選びに失敗し、みんなに理解してもらえなかったことがありました。そのままディスカッションは何もなかったかのように進み、私の発言は水の泡となり、すごく悔しい思いをしました。

 

何が悔しいかって、自分の考えが否定されたのではなく、まず自分の考えを表現することさえできなかったのです。

 

 

授業のあと大泣きして親友にそのことを話したら、「大丈夫よ、誰だってそういう経験をするのよ」と慰めてもらい、最後に”get a journal!”と言ったんです。「本当はこういうことを言いたかった」ということを、毎回授業後にジャーナルに書け、と。

 

そして私は近くの雑貨屋さんに走り、可愛いノートブックを買いました。それ以来、授業のことはもちろん、周りで起こった出来事や、書き留めておきたい自分の心境などをざっくばらんに書くようになりました。

 

 

この一冊のノートは今学期、かなり私の心の支えになりました。私のフラストレーションをぶつける相手ができたからでしょうか。

なぜか、このノートのおかげで私はもっと自分に自信を持てるようになりました。今までは周りの人の顔色を伺ってばっかりで、自分が言ったことへの周りの反応に対して過剰に敏感になっていましたが、だんだんと「これがダメでも次がある」と思い、前よりかは授業で気楽に発言できるようになっていきました。

実際に何を書いたかは、、秘密です。いつか遠い未来に公開するかもしれません。(笑)

 

これからもディスカッションで苦労することはたくさんあると思いますが、春学期乗り越えたみたいに頑張っていきたいです。

 

さら

 

 

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