助け合い精神【私の場合②メンターセッション】 | AT POMONA COLLEGE

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LA郊外のリベラルアーツカレッジでの大学生活

(前回からのつづきです)

 

私が2年生の前半セメスターのスランプ中に、ひしひしと感じることとなった、

ポモナ生のいいところ「助け合い精神」。

 

1セメスターは4ヶ月(後半も4ヶ月)しかありませんが、この4ヶ月の間で、もう一度、

ポモナの学生の助け合い精神の温かさに救われたことがありました。

 

 

 

ポモナのSTEM系のクラスには「メンターセッション(Mentor Session)」というものが

あります。

 

過去にそのクラスを取ったことのある生徒が「メンター」として、現在そのクラスを取っている生徒の宿題をヘルプする、可愛く言えば「質問教室」のことです。

 

 

私が複数取っているコンピューターサイエンス(CS)をはじめ、物理、生物、化学、数学、

ニューロサイエンス、経済などの STEM科目は、毎週、もしくは各週の頻度で宿題・課題が出ます。週に2回、3回と出るような地獄クラスもあります。


 

その恐怖の宿題・課題を手伝うために存在するのが、学生による学生のためのメンターセッションです。

 

 今学期、私はCSと数学のクラスのメンターセッションに毎日のように通っていました。

 

一方で、自分自身が、去年取ったコンピューターサイエンス(CS 54)のクラスのメンターとして働いていました。 



 

とある夜🌛

 

私はそのMentor Session CS 54 をやって(ホストして)いました。

(メンターセッションはたいてい夜やります。昼間は授業があるから。)

 

その週のCS 54 の宿題は難易度が高く、たくさんの生徒(私にとってのメンティー)が

セッションに来ていました。私はあっちで呼ばれ、こっちで呼ばれと大忙しだったのですが、

 

 

(私がメンターを務めるCS 54のMentor Session。

 この日は普段の2倍の人数が来ていた。これを1人でさばく!)


 

困ったことにその日私は、私自身が取っているクラス(CS 62)の、難解な課題の

提出期限だったのです。

 

だから絶対にメンターセッションに質問に行ってサポートしてもらわなくちゃいけない。

 

しかし、自分がメンターやんなきゃいけないMentor Session (CS 54) と完全に時間が重なっている!

(どちらも19時〜21時だった)


 

大忙しの自分のセッションを無責任に投げ出してMentor Session (CS 62)に質問に行くわけにもいきません。でも一方では私が質問する順番も近づいてきている。

 

(※レストランの順番待ちみたく、メンターセッションは名前を書いた順番で質問が受けられるシステムなのです)


 

時計にチラチラを目をやりながら、

 

「あーもうだめだ。絶望的だ。今日中に出せない(=減点)。終わった・・・」


 

 

するとなんと!!私がヘルプをしてもらわなくちゃならない Session 62のメンター(3年生)が、私の順番になった時、私がセッションをやっている Session 54 の教室に現れて、

 

コードを見せて。10分くらいで何がバグを起こしているのか見つけるから。Yurieはここで自分のセッションに専念しな。

 

と言って 私のMacBookを取り上げて、去って行ったのです。

 

(※彼には「私も同じ時間で別のSession をホストしている(から、名前は書いたけどたぶん

 質問に行けない)」と伝えてあった。)



 

さらに私がメンターをしている生徒たち(上の写真)も、私が自分自身の課題に気を取られていることに嫌な顔ひとつせず、

 

「自分たちは大丈夫だから、Yurieの課題を期限内に提出して!!」

と言ってくれました。

 

 

 

😭😭😭

 

 

かくして私は大にぎわいの自分のSession 54を無事に終え、

 

セッション終了時間 、そのメンターが私の課題(CS 62 ) につきあってくれ、私は

グレイスホッパーの時と同様、時間通りに提出が出来たのでした。



 

 

冬休みも終わりに近づいて来て、「まだシンガポールを去りたくない!!」という思いが・・・。でも、「ポモナの助け合い精神」をこうして振り返ることで、

「そろそろクレアモントに戻るのもいいかな」と感じています。今学期も頑張ります!


 

ゆりえ

 

 

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