何かにつけて
人は
手を抜けない
デパ地下で今夜は
お惣菜を・・・の
手を抜くはありでも
生きることにおいての
リラックス、
安心という意味で
生まれてから
分離した個であると思った
あの瞬間から
私と世界という関係性の中で
なんとか
生き残っていかなくては・・・と
同時に誕生した
不安と恐れ
まるで
性格かと
思えてしまうぐらいに
自分の弱さかと
勘違いできるぐらいに
個としての私に
常につきまとう、それが
自分と
自分の人生に
手抜きすることを
許さない
ちょっとした油断で
気の緩みで
『私』に身の危険が
襲いかかってくる・・・
リアルな幻想が
守らなきゃ
『私』を
守れるのは
『私』だけ
の思いを強め
ハンドルを
ちゃんと、
しっかり、
握って
きちんと、
運転しなければ
進みたい方向に
進めないだけじゃなく
危険を
うまく回避する必要があり
うまく走らなければ
命を落とし
そしたら
終わる
大事な私と
大事な人生・・・
根底にある
怖れから
ハンドル操作に
手を抜けない
本当の本当の
個としての『私』の
望みは
ハンドル操作の方法や
テクニックの上達ではなく
表面的な
リラックスや
瞬間的な
癒しではない
永続する
リラックスと癒し
自分に対して
人生に対して
両手手放しの
安心感
大事な私、が
生きることに
煩わされることのない
確かな
安全の保障
それが欲しいのであって
身の危険を
回避するための
対処マニュアルなんて
欲しいとは
望んでいない。
本当の望みは
ただそれだけなのに
ただ、ただ
安らぎたいだけなのに
それを探し求めて
人生を走ってる
あることを
知ってる、
だから
走り続ける
でも
どこにあるかが
わからない
走り続ければ
きっと
走り続ければ
どこかに・・・・・・
走る距離が
長くなればなるほど
エネルギーは弱まり
随分と
遠くまで来たけれど
と
初めて
止まった時、
ふと見れば
景色が
相変わらず
流れていることに
気づくかもしれない
見えるものが
次々に
変わるのを
ただ
見ているだけに
気がつくかもしれない
そしたら
操作に手を抜いても
大丈夫なんだって
ハンドルから
手を
ゆっくりと外すかもしれない
それでも
風景が
流れるように流れていれば
ハンドルを
持ってなかったことに
気がつくかもしれない
その時
探し求めていた
究極のリラックスだけが
あることに
何かが
気づいているかもしれない
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