産後の骨盤矯正が人気 どうも~天上川接骨院の池尻です。
「産後の骨盤矯正が人気」って言うだけあって、産後の方が午前中に多いんですが、その中悩みで多いのがやはり
「腰痛」
産後の腰痛を勉強していると、こういう論文を見つけました
参考文献:Finger joint laxity, number of previous pregnancies and pregnancy induced back pain in a cohort study
この論文では、200人の妊婦を対象。対象者には妊娠11週 (妊娠初期)、24週(妊娠中期)、36週(妊娠後期)、産後13週のタイミングで、自己記入式のアンケートと関節の柔らかさを評価するテストを実施してます。
関節の柔らかさを見るテストとしては、第4指(薬指)を他動的に内側に広げた際、第4指(薬指)と第2指(人差し指)との間の角度を計測。その角度が大きいほど、関節弛緩性(関節が柔らかいこと)が強いと定義
調査の結果、妊娠初期における指の開く角度を、妊娠中から産後まで3ヶ月以上継続する腰痛を持つ方、持たない方、の両者で比較したところ、腰痛を持つ方は44.1°であったのに対し、腰痛を持たない方は39.7°でした。
つまり…指の柔らかさは産後の腰痛と関連していることが分かります。
さらに論文内で、妊娠後期・産後の腰痛を発症する要因を解析した。妊娠初期で指の関節が柔らかかった人は1.15倍、出産回数が多い人は3.24倍だった。産後の腰痛を発症するリスクが高い。っとなってました。
すなわち、妊娠初期で指の関節を動かして柔らかい人は、産後腰痛を発症するリスクが高くなることが示唆されます。
妊娠時には、胎児が産道を通りやすくするために、「リラキシン」というホルモンの分泌が促進されます。このホルモンは、靭帯を弛緩させる作用があり、腰・骨盤の靭帯を緩めるので、骨盤の安定性が低下します。よって、指が柔らかい人は、早めにインナーマッスルを鍛えるようにしましょう。