パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

アナと雪の女王2★★★★

2019年12月09日 | アクション映画ーア行

世界中で社会現象を巻き起こし、日本でも歴代3位となる興行収入255億円を記録した大ヒットディズニーアニメ「アナと雪の女王」の続編。前作に続きエルサとアナの声をイディナ・メンゼルとクリステン・ベル、日本語吹き替え版では松たか子と神田沙也加がそれぞれ務め、監督も前作のクリス・バックとジェニファー・リーが続投。

<感想>世界中でブームとなり、新たな記録を次々と打ち立てた「アナと雪の女王」が5年ぶりに帰って来た。劇場版以外にも、スピンオフや短編、ゲームに舞台版も作られるなど、いまだ熱狂が冷めやらぬ中で、本作はエピソード・ゼロ的な物語を含む姉妹の謎が紐解かれる。

その続編となる本作では、監督コンビや歌曲を手掛けるロバート&クリスティン・アンダーソン・ロペス夫妻が続投。第一作から3年後を舞台とした物語の軸となるのは、不思議な声に導かれたエルサとアナの旅である。

冒険の中で、触れたものを凍らせるエルサの力の秘密や、姉妹の知らざる過去が明かされる。姉妹は仲間のクリストフとスヴェン、そしてオラフと共に、エルサの魔法の力を解くべく、未知なる冒険の旅に出る。

何故にエルサにだけ、雪と氷を自由に操る魔力が与えられたのか。その答えを求め、踏み込んだ世界で姉妹を待つ者とは?・・・エルサが歌い上げる「イントゥ・ジ・アンノウン」は、ネットでも話題沸騰中だ。

ただし正直言うと、前作の「レット・イット・ゴー」程、キャッチーで人気出そうな曲ではなかったなと思います。

物語は、まだエルサとアナの姉妹が子どもだった頃、健在の両親の愛情を受けながら平穏な日々を過ごしていたある日の夜、父アグナルが語ってくれた過去の話から始まります。

昔々、ノースルドラ族という精霊の力を使いこなす種族がいて、「火、水、風、土」この4つの力を駆使することで、森の中でも独自の文化を持ちながら暮らしていました。アグナルがまだ少年だった頃、アレンデール王国はアグナルの父(エルサとアナの祖父)が統治していて、このノースルドラ族と友好を築き、その証としてダムを建造するのです。

しかし、その両者の融和を祝ってみんなが集まって楽しんでいた晩。問題が起きました。突如、ノースルドラ族が襲いかかり、あたりは騒然。アグナル少年だけが誰かに助けてもらい、なんとか国に逃げかえり、国王になったのでした。あの森は霧に覆われ、人を寄せ付けなくなったのだとか。アグナルの妻にして、母イドゥナの子守歌で眠りにつくエルサとアナ。

 

それから幾年も経ち、困難を乗り越え、氷結した姉妹愛を復活させて、見事に女王としてアレンデール王国をまとめていたエルサは、不思議な声を聞きます。それは自分にしか聞こえない歌声のようなもの。

そして、アナにプロポーズしようと必死になるクリストフ、クリストフの良き友人であるトナカイのスヴェン、動く雪だるまオラフ。みんなと一緒に他愛もなく遊ぶ間にも歌声は聞こえてくるのでした。

そんな中で、アレンデール王国の街に異変が発生います。街からは火が消え、水が無くなり、強風が吹き荒れ、大地がうねり、住人たちは高台となる山へ避難せざるを得ないことになるのです。

そして、エルサはこの謎の歌声の正体を、突き止めなくてはいけないという使命感を抱き、アナ、クリストフ、スヴェン、オラフとともに旅に出るのでした。

4本の目印の石が建っているところは、かつてノースルドラ族がいたと父に聞かされた、森にたどりついたみんなは、森の中へ霧に誘われるように入ると、戻れなくなり、そこへ、ノースルドラ族とアレンデール王国の警備隊に囲まれてしまう。なんと両者はあの一件以来、ずっとこの森から出られず、対立し続けていたようですね。

火の精霊(カエル)と風(木の葉)の精霊とが仲良くなるエルサは、いがみあう人間両者に事情を説明し、両親が水難事故で帰らぬ人となった難破船を発見。そこで自分たちが知らない両親の秘密を知ります。昔、少年だった父を助けたのはノースルドラ族の母だったのです。つまり、自分たちは睨み合う両陣営をつなぐ子どもでもありました。

エルサはさらなる秘密を求めて、ダーク・シーの向こうにある全ての過去を知ることのできる場所へ一人で向かいます。そのためには荒れ狂う海を乗り越えなくてはいけません。一方、アナは危険だからとエルサに氷の力で追いやられてしまい、オラフと一緒に土の精霊アースジャイアントが蠢く洞穴に迷い込んでしまいます。

エルサの前に、馬の形をした水の精霊が現れ、その馬を乗りこなすことで大波を突破して、海を駆け抜けることに成功したエルサは、ついに自分が能力を授かった意味を知ります。そして、アナもまた自分の祖父が無防備なノースルドラ族の長を先に攻撃し、騒乱を引き起こした原因だと知り、だから、森を阻害するあのダムを破壊しようと決断するのです。

前作で自分の能力への劣等感を克服して、かつ統治者としての責任にも目覚めたエルサ。続編となる本作では、そんな彼女の能力に焦点をあてて「なぜエルサは能力を手にしたのか」という疑問に答える物語になっています。

結論から言えばエルサは第5の精霊であり、人と精霊を繋ぐ架け橋を担う存在として、アレンデール王国の女王の座をアナに譲り、自らはその架け橋としての役目を全うすることになるのですね。実はエルサ達の母はノーサンドアの住民だったのです。

その戦いの原動力となるのは、前作同様“姉妹の愛”危険に挑むエルサと「何があっても一緒よ」と、姉を支えようとするアナの言葉に感無量でした。

魔法の森の仲間として、クリクリとした瞳がキュートなトカゲのような生き物で、エルサの手に収まるほど小さい生き物のサラマンダーの“火の妖精“に、”風の妖精”の枯れ葉たち。そして“土の精霊”のアースジャイアントという、大きな岩の精霊たち。このアースジャイアントたちが、岩をダムに落として壊すことになるのです。そのことで、小さなダムの下の街アレンデール王国が、ダムの放水により水の下になるのを、なんとエルサが、氷の柱を建てて水の流れを防ぐのですね。

氷の世界が中心だった前作から一転して、本作で描かれるのは広大な森や草原など冒険の世界ですね。前作で見られなかった王国以外の世界が、美しい映像で映し出されるほか、エルサが闘うダイナミックなシーンにも注目です。吹き替え版で観たので、エルサの松たか子さんの歌声が響き渡り素敵でした。それと、アナの神田沙也加さんの歌声も透きとおっていてとても良かった。

それに、今回は、アナにプロポーズをするクリストフの心情も上手く伝えられていて良かったし、オラフが途中でバラバラになって消えてしまうところや、最後には元に戻ってみんなと歌うところとか、とにかく心温まる内容でした。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・178  アクション・アドベンチャーランキング

 

 映画に夢中

 

  トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

 トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/30958532


この記事についてブログを書く
« ドクター・スリープ★★★★ | トップ | T-34 レジェンド・オブ・ウォ... »

アクション映画ーア行」カテゴリの最新記事