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3人の信長★★・5

2019年10月13日 | アクション映画ーサ行

TAKAHIRO、市原隼人、岡田義徳が敵方に捕まった3人の織田信長を演じる時代劇エンタテインメント。共演に高嶋政宏、相島一之、前田公輝。監督は「HiGH&LOW THE MOVIE」シリーズの脚本を手がける渡辺啓。

あらすじ:金ヶ崎の戦いにより敗走中の信長が今川軍の残党に捕まってしまう。ところが捕らえられた信長は3人もいた。しかも3人とも本物を守ろうと、我こそは本物の信長だと猛アピールする始末。万が一影武者の首を討ち取るようなことがあれば、今川家はいい笑いものになってしまうと、一味を束ねる蒲原氏徳は、本物の信長を見定めようと、あの手この手で3人に迫っていくのだったが…。

<感想>命がけの嘘つき合戦はじまる。コメディでしたが、もう何も考えず見ることです。亡き今川義元の墓前に討ち取った信長の首を供えるのが、家臣たちの悲願。 しかし影武者の首と合わせて3つだなんて、末代までの恥となってしまう。3人ともに拷問シーンみたいなところも有るのですが、 されど「我こそが信長だ」と主張する3人は、背格好が似ているし、性格も噂通りのうつけ者。 いったい誰が本物で、誰が影武者なのか? 前代未聞の嘘つき合戦が始まります!

それにだ、信長に敗れた今川の元家臣たちは、誰もが本物の信長の顔を見たことが無い人ばかりで拉致があかないのだ。それに、捕らえられた信長の3人とも、いかにもな影武者たちばかりで、自分がホンモノと名乗る立派な武将ばかり。

家臣たちは信長の首を斬って、亡き主君の墓前に捧げなければならないのだから。家臣たちは、本物の信長が誰なのかを巡って悪戦苦闘を強いられる。

だが、本物の信長が誰だかわかったとしても、それが何だと思ってしまう。史実でも何でもないトンデモ設定ならば、トンデモもないカラクリや、トンデモない結末が観たいのに、実に無難なまとめ方をしていた。

実際には、本物の信長は、農民のような服装でその村に出入りしていたわけで、初めからもしかして、「あの農民のような人物がホンモノじゃない」というような伏線を見せていた。だが、3人の影武者に絞っており、服装も佇まいも絶対に俺が信長だと言い切るので、どうしようもなかった。

それに、一人だけ信長の顔を知っているという家来の中にいたのだが、そいつが中々現れずに、最後までこの3人の中にホンモノがいると決めつけていた。

俳優たちも、それなりに知っている俳優たちで、TAKAHIROくんを目立たせようとしていたが、特に市原隼人が良かった。3人の信長たちも本物を守るため「我こそが信長だ」と猛アピール。3人の信長と元今川軍の侍たちは、翻弄し、翻弄される謀略合戦を繰り広げる。

時代劇というよりもアクション映画のように、ギラギラ、ザラザラとした画質。イラストを使った時代背景のわかりやすい説明など、史実に「あったかもしれない」という自由な発想の物語と、すぐに本題に入るスピーディな展開。それに、3人のさりげなくモダンな衣裳と、キャスティングはもちろんのこと、時代劇に慣れていないという観客層を、楽しませたい意欲は感じられた。笑ったのが、信長は猫嫌い(アレルギー)で猫が近くにいるとくしゃみをするという情報を得る。しかし3人ともが猫アレルギーだといい、くしゃみをはじめる。

人里離れた廃村を舞台に限定しており、それは予算の関係があるのかもしれないが、その分脚本のハードルは確実に上がっていると思ったのに、そうでもなかった。この作戦が功を奏しているかといえば、正直微妙。そのアイデアがいささかショボイのだから。

3人の信長を捕らえた側の根拠は復讐なのだが、彼らが信長に負けたことでいかに悲惨な目に遭ったかが、感じられないので動機が弱すぎる。そもそも3人とも斬ってしまえばいいではないかと、思わせる時点で負けだろうに。

ラストで、本物の信長が家来を引き連れて、3人の影武者たちを助けに来る。ホンモノの信長の顔をしっかりと見据えて、高嶋政宏扮する“蒲原氏徳”は、どうにも歯がゆいばかり。情けない話でありますが、おまけの映像で、高嶋政宏が信長の影武者になるという映像もあった。髭を剃らなければだめだと言うのに、このままで影武者をやると頑張る高嶋政宏

 

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