熱心な読者T子ならば、この一か月くらい疑念を持っていたと思う。私が毎年のように書いている不動産手帳の件。例年ならば11月には届いていたと記憶する不動産手帳だが、今年はまだ届かない。12月に入っても、届かない。今年から経費削減で会員には1冊無料で手帳を届けるサービスをやめたのか？検索するも、そういう記事は出てこない。おかしい。
私は社長に言った。
「不動産手帳が届かないんです。」
「？」
「私が毎年使っている不動産手帳。協会の会員に1冊送られてくる手帳。今年は来てないんです。」
「え？そうなの？」
「だから、私、手帳ないんです。毎年1冊送られてくるんです。」
「え？えっと・・・じゃあ、俺が協会に聞いてみたほうがいい？」
「聞いてください」
私は心の中で思っていた。絶対手帳は届いている。そして、社長の書類の山にうずまっているに違いない、と。
その数日後、私のデスクの上にこれがあった。封筒の感触で中に手帳が入っていることがわかった。
私は思った。やはり社長の書類の山から見つけたに違いない。
「これ」と私が言うと、「うん、昨日届いたよ」という。
私は社長が、1か月以上自分の書類の山に埋もれさせていたことを隠すために嘘を言ってるのかもと思って、書類を開封。日付を撮影した。
12月号になっていて、12月15日に発行となっている。
だが、通常の出版の世界では、この発行日、雑誌などではずれていることがあるので、12月15日発行号は、本当は11月15日に発行されていることがある。私は証拠撮影をした後、今度は月刊不動産の通常の発行ペースを調べることにした。
と、私の心の中の動きに気づかぬまま、社長は横でのんびりと発言した。
「協会に電話したら、今年は消費税の関係で、この時期になったんだって～」と。
え？じゃあ、本当は11月号でいつもくるのが（あるいは10月号か）、12月号になって、この12月号は本当に12月15日のちょっと前に届いたってこと？
疑ってました。すいません。しかも証拠集めも始めていました。真実を追求するために。
だって・・・・・・・・・・・・・だいたいのことは、社長が犯人だから！
