一世一代の大恋愛
すっかり作家買いしている
榛名さんの作品です。
何が好きって
前にも書いたけど、
苦境に立たされた受けちゃんが
妨害にもめげず、
目標に向かって頑張る姿が好きなのです。
今回は旅館です！
祖父母大好きな陸が
病気療養中のおばあちゃんにかわって
若女将に立候補！？
そこには見習い看板猫タマコもいて
１人と１匹の奮闘記なのです。
猫も一緒に頑張っているのがほのぼのですよ〜
榛名 悠著「恋膳王子は新米猫をほっとけない」
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恋膳王子は新米猫をほっとけない (幻冬舎ルチル文庫)
748円 Amazon
腕はいいけど童顔のせいで神秘感が足りない占い師の星野陸。旅館経営をしている祖父が亡くなり自分が跡を継ぐことになるが、用意されていたのは女将の着物……。女性のいとこが来るという勘違いだったけど、みんなの期待を無駄にできない！ と女将姿でさっそく接客する陸。だが生来のドジっ子なせいで危なっかしい。先代の祖父を尊敬する板前の天方は、そんな陸に厳しい態度をとるものの、旅館のことを何とかしたいと思う陸の熱い気持ちを認め、温泉で裸の付き合いをしつつ仲を深めていくけれどーー。 |
占い師だった陸は、
祖父の旅館のピンチに新米若女将になることを決意！
やる気が空回りする陸に呆れたり怒ったりの板前天方。
天方にも認められたいと必死に頑張る陸だけど、
やっぱりどじっぷりが続く。
陸は皆に認められたいという気持ちと
最初手伝った時にちょっと出来たのもあって
自分ならこの仕事は出来る！って思ってしまったのね。
それはとんでもない思い上がりだっていうのに
気付いたのだけど。
素人がやろうとしてすぐに出きるものではないよね。
だけど陸は逃げずに一生懸命女将として
旅館をなんとか盛り上げようと四苦八苦。
というのも旅館のある温泉街よりもっと手前に
大型リゾートホテルが出来てしまって
お客そのものが温泉街に出てこなくなってしまったのだ。
なんとかお客を呼び戻そうと必死になる陸。
だって旅館に昔からいる板前の腕は確かだし、
そこに新たに加わった天方の料理はめちゃくちゃ美味しい。
女性ならば猫と占いなんて絶対飛びつくアイテムなんだから
それをもっと前面に出せばいいのにって
ちょっと読みながら思ってしまったよ〜。
もともと看板猫が２匹いて、そこに天方の愛猫タマコが入ったの。
タマコも陸同様新参者なので
先輩に認めてもらえるようにすっごく頑張っているのだ。
なんなの〜！もう、この可愛さってば！！
もちろん、占いも来客したお客さんにしてあげたりしていたんだけど、
私はコースの中にもう組み込んじゃえば？って感じで。
若女将が夕食時間に１グループ30分で
占いもしてあげるっていうのをさ〜ｗ
なんでもいいからお客さんにまずは来てもらって
リピーターを増やすっていうのもアリよね。
ま、私のこんな浅はかな考えじゃなくても
新しい考えも取り入れないと難しい時代でもある。
古き良きを失わず新しいものを取り入れるそういうのが
老舗旅館にも求められる時代なんだろうな。
そういう時代のバランスもとてもよく書かれていたかも。
正直、最初の陸にはイラッともしたのよね。
けれどそれでも自分なりに必死になっている陸は応援したくなる。
だから堅物の天方も陸をフォローしていたんだし。
もちろん、陸たちが頑張っていても
例のリゾートホテルとの闘い？や
ネットでの風評被害的なものもあったりで
順調にはいなかいのだけど、
陸とタマコの奮闘ぶりは楽しく読めました！！
いつも愚痴と反省会を言い合って？いる１人と１匹の姿は癒されます。
コミコミ小冊子はお客さんの中には天方ファンも少なくなく、
ちょっとやきもちというかやきもきしちゃう。
もちろん仕事柄イベント的なものも恋人としてできないし、
ならばバレンタインチョコを作ろう！というもの。
こんな旅館があったら泊まりたいわ。
Ｈ度
ストーリー度
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