かけだし林業日記 あらため 疾走林業日記!(^^)!

気が付けば10年目チェーンソーマンの奮闘記。木と向き合い、林業と笑顔について考える。

チェーンソー歴10年目。
チェーンソーエンターテイナーとして群馬県にて競技に没頭中。
木と人と競技に感謝して、見たこと、感じたことをお伝えしていきます!(^^)

想いは伝わる

落ち葉が多くて周りのお宅に迷惑になったり

近頃は台風が多いので

枝が落ちたり幹が倒れたりして

家屋を痛めてしまうことを心配されて

木を全部切ってしまうご依頼が多いです。


今回のご依頼主は敷地にあるケヤキを

本当に大切にされていて

落ち葉に困ってはいるが

なんとしても残したい❗

という想いを持った方でした。


お話を頂いた時にとても嬉しくなりました。

木は人間よりも長く生きます。

だからこそ命の重みがあります。

その土地に長く住まう木は

その土地の景色となり

その土地の文化になるので

色んな事情はありますが

残すことで土地の伝統を伝える大きな役目を

果たしてれるように思うのです。


無くしてしまうのは簡単です。

切ってしまえばそれでおしまいですから。

しかし、残していくのは大変です。

相応の熱意と労力を求められるからです。

だからこそ、今回のご依頼をいただいて

本当に良かった。

木に対して心を配れる方に出逢えたことが

何よりも嬉しかったから。

こういう出逢いがあるから

この仕事をずっとしていきたいと

思えるのです。


本当に良いお仕事をさせていただきました。

本当にありがとうございました。


ケヤキのある場所
「まーやの家」
〒379-2147 群馬県前橋市亀里町1209received_199149344636978
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やりたいことをやるって誰かの迷惑になるんでしょうか?

年末に山の仕事をしていて木に頭を激突されました。

された、というよりそういう状況に自分の身をおいてしまった

という方が正しいのですけど。


幸いにも大事にはいたらず、頭も無事で大きなケガもなく事なきを得ましたが

かるく1tはある木が全重量ではないにせよ頭にドカンッときたことを思うと

ただただ、「生きててよかったー!!!!」

と思うばかりです。


実際、激突された瞬間にヘルメットは割れ、メガネは吹き飛び

とんでもない衝撃で弾かれて地面に突っ伏したその瞬間の第一声は

「生きててよかったー!!!」でした(笑えないけど生きてたから笑い話(笑)


なんで、そんな事故をしたのかと分析すると

まあ、前夜に妻と訳あってケンカしたからなんですよね。


そのケンカが原因で、身も心もちょっとやつれてまして

その日は一日すんごくもやもやした状態で仕事をしていて

作業の終わりも間近、そうですね、15時30分、まさに事故の多い時間帯ど真ん中に

ドカンッとやられてしまいました。


でまあ、その事故がきっかけとなって

自分自身を大事にするって本当に大切なことなんだと

深く知ることになったんですよ。


なんでそういう答えに導かれたかというと

毎日朗らかに生きていれば、怪我も病気もしないんじゃないかと

僕自身のこれまでの体験を通じて、ある意味、悟ったからです。


例えば、1年半前にヘルニアになって4カ月の休養を必要としたときには

それまでのしばらくの間、気力を振り絞って、歯をくいしばりながら働き通した結果

ついに体が悲鳴を上げて「もう無理!!休ませて!!!」

と教えてくれたんではないかと感じました。


さらにさかのぼれば、気持ちがしんどくなって過食に走った時期も

「しっかりと生きねば!」とか

「夫の役目を果たす!」とか

「妻の期待に応える!!!(笑)」とか

なんだか、自分自身を周りの期待に応えるために燃やしていたように思うんです。


それらはあの頃の僕には必要なことだったとは思います。

ただ、これから先もするかといったら、もうしたくないですね。


年末に事故をした原因も結局は

自分の想いをギュッと押さえて、心の奥底に押し込めたがゆえに

とても苦しくなってしまって自分に無理をさせてしまったからなんでしょう。


それから、妻とは本当に良く話し合って

お互いの想いをぶつけ合って

それはそれは一筋縄ではいきませんでしたが

むしろ、「もう一緒には生きていけん!!」

ぐらいのやりとりもしましたが

いま、僕たち夫婦のあいだで分かちあえていることは

「やりたいことやるって誰の迷惑にもならない」

ってことなんです。


人は周りの人の影響を受けて日々生きていますよね。

だから、楽しそうに生きている人のそばにいると楽しいし

つまらなそうにしてる人のそばにいればつまらないし

喜んでいる人をみると嬉しいし

怒っている人が近くにいると気分がよくない。


で、気づいたんです。

自分自身が生きていくうえで何かを我慢していると

近くにいる人にも我慢させたくなるんです。


だから、自分自身が我慢をしていると

やりたいことを好きなようにやっている人を目にしたときに

どうやら「怒り」を感じるようなんですね。

「私は我慢しているんだからあなたも我慢しなさいよ!」ってな具合に。


これ、不健全じゃないですか??


日本の文化では、自分の思い通りに生きることはあまり良くないこととされてます。

出る杭は打たれる、とか出しゃばるな、とか。

輪の中に入って、空気を読んで、うまくやる。

それが大人のたしなみ、という常識を僕たちは育つ過程で教えられています。


本当に、自分の思い通りに生きるって悪いことなんでしょうか?


自分の心と体を痛めつけて、いろいろ考えた末に思うことは

「やりたいことをやるって、結局みんなを幸せにする!」

ってことです。


だって、やりたいことをやるのに我慢をしなければ

自分自身が毎日朗らかで、気分も爽快で、かつ楽しいわけだから

誰に対しても我慢なんてさせなくていいんです。


我が子たちにも

「やりたいのかい?どうぞ存分におやりなさい」

って言えるようになるんです。


だって自分がやりたいことやってるんだから。


妻とはさんざん、この鏡の法則のメカニズムについて話し合いました。

とっても時間はかかりました。


育つ過程で身についた価値観というものはとても頑固で

生半可な刺激ではびくともしないほど堅牢に積み上げられています。


常識、とか思い込みって「世の中の当たり前」と捉えられているから余計に

その形をくずして新たに構築するのは難しい作業なんだと感じてます。


僕自身、木にドカンッとやられるまで

自分の本当の感情に気が付きませんでした。

「我慢してたんだなぁ、つらかったんだなぁ」

っていうことに。


自分自身て自分で思っているよりも本当に知らないし

わからないものだとあらためて教えてもらいました。


とはいえ、こうやってひとつずつ己を知るって僕にとってはなんとも楽しい作業です。

「成長してるなー、生きてんだなー」

って感じさせてくれるから。


まあ、人生この先なにが起こるかはわかりませんが

こうやって少しずつ自分の殻をむいていって

よりシンプルに純粋に自分自身を生きていきたいと思ってます。


それが僕がこの世に生まれたわけのような気がしているから。


まあなによりも、ともに生きてくれる家族に、感謝しきりです。

いろいろ教えてくれてありがとう!

もうただただ本当に、幸せですよ、僕は!!


ケヤキの嫁入り

先日とても立派なケヤキの伐採のお仕事をいただいた

先祖の想いを受け継いだ施主様は、長く悩み考え抜いた末に伐採の決断をされた

そんな木を、ご縁あって伐らせていただくのだから

僕自身が身も心も引き締めてとりかからなくてはいけない

何度も下見をし、確実に仕上げるべく、準備をした


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木には人の想いが宿ると感じている

というのも、白神山地のような原生林と違い

人の目に触れている木のほとんどが、人の手によって植えられた木だからだ


長い間、それも世代を超えて人のそばに寄り添い

その家族の生活を見守ってきた木は、なおのことその想いをしっかりと受け止めている


そしてその木のそばでずっと暮らしてきた家族もまた

その木の想いをしっかりと受け取っている


それはもう、人と植物という種族の垣根を越えた

いきもの同士の魂の触れ合いであるように思う


日本には古来より”万物霊魂”の考えがある

草や木、石や水、そして空にまで、すべてのものに命があって

人はそれらと同じ自然の中に生を受け存在している、というものだ

人はこの世界のなかで、なにも特別ではない


確かにそうだなぁ、と思う

人はそもそも土から出来ているしなぁ、と


僕らの体は、土から生まれた食物から出来ていて

死んだら土に還っていくのだからね


人より長生きする木を伐らせてもらうことで

命とはなんぞ、を教えてもらっているように思う



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ケヤキは市にて無事にもらわれていった

こんな立派な木の仕舞いに携わることができて本当にありがたい

人のつながり、仕事の歓び、人生の奥深さをたくさん味わわせていただいた


伐ったら終わりの伐採業ではなくて

伐ってつながる感動業をしっかりとやっていこう、と強く想う

ありがとうございました


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