毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ

【自分を知る】

 

 

自分のことを知れば知るほど、知らない自分が存在することがわかります。

 

本日は、「自分を知る」というお話です……。

 

 

自分を知るとは、

自分のやりたいことや天職がわかるのではないか?

自分のできないことや失敗するようなこともわかるのではないか?

このようなことなのではないでしょうか。

 

アメリカの南カリフォルニア大学のレオ・バスカリア教授の著書『愛するということ 愛されるということ』の中に自分の知ることについて述べられています。

 

 

――自分でわかっている『自分』しか他人にもわからない――
「自分を知っているのは、あさはかな人だけだ」
とイギリスの耽美派詩人、オスカー・ワイルドはいっている。
なかなか含蓄のある言葉だ。
いいかえれば、自分を知ることに終わりはない、ということである。
おもしろい話がある。
あるところにひとりの男がいた。
彼は何年ものあいだ、自分を知ろうと一生懸命だった。
ある日のこと、興奮を抑えきれない様子で外へ飛び出したその男は、そこらじゅうを走りまわりながら叫んだ。
「とうとうやったぞ!ついに私の秘密にふれることができたんだ!自分のことがわかったんだ!」
とおりすがりの人が、何ごとかと思って彼を呼びとめた。
「いったい何がわかったというのですか?」
「私はすべてをそなえた人間だ、ということがわかったんですよ」
と男は答えた。
「あなたがすべてそなえた人間だって?」
「ちがうとでもいうんですか?」
男は聞き返した。
「あなたは自分が思っているよりも、はるかにたくさんの可能性を秘めている。だから、自分をすみずみまで知ることなど、とうていできるわけがない。それでも、生きていくためには、多少なりとも自分を知っていることが必要だ。あなたが自分自身について知っているのと同じ程度しか、他人はあなたを知ることができない」

 

 

もしかしたら、自分自身を正しく知ることは、生涯できないことかもしれません。
それは、未知の可能性を秘めているからではないでしょうか。

 

 

本日は、「自分を知る」というお話です。