毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ

【正しい日本語6】

 

 

あなたは正しい日本語を使っていますか?
と聞かれたら、自信を持ち、“ハイ”と答えられる人はどれだけいるでしょう。

わたしは正直なところ自信を持って、“ハイ”と言えません。

 

本日は、「正しい日本語 ~誤りやすい話し言葉~」というお話です……。

 

 

前回に続き、作家 緑川真沙夫(みどりかわ まさお)先生の教養講座、『正しい日本語』についてご紹介しましょう。
 
日常で使っている書き文字で、似ているため誤って使ってしまうこともあります。
今回は<誤りやすい書き文字> について考えてみたいと思います。

 

 

関心・感心
読者の皆さまから寄せられるお便りの中で最も目につくのがこの言葉です。
「環境ホルモンのことに感心をもっています」という具合に。
“感”心は「深く心に感じること」、“関”心は「心にかけること、気にかかること」です。
意味がまるで異なるのでご注意です。

 

収穫・収獲
“穫”は「穀物をとる」こと、米や麦の収穫などと使います。
“獲”はけものへんでもわかるように、本来は「けものを捕える」の意味。
そこから「戦って手に入れる勝利の栄冠」を表す場合も獲得と書きます。

 

率先・卒先
「Aさんが卒先してやっています」と書いて正しいと思っている人が少なくありません。
ところが“卒”は卒業などの卒で「おえる」ことであり、“率”は比率や割合を表すリツの他にソツと読み、率(ひき)いる意味で率先、引率、統率などの言葉があります。
当然のように卒直も誤りで率直が正解です。

 

表す・現す
「“表”す」は「言葉に表す、喜びを顔に表す、気持ちに表す」などのように形のないものに使い、
「“現”す」は「姿を現す、化け物が現われる」など形のあるものに使います。もう一つ、書物を書いたり出版することは「著す」と書きます。

 


文字にはそれぞれに意味があるので間違わないように心がけましょう。

 

 

本日は、誤りやすい書き文字」というお話です。