毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ
【本当の優しさ】
先日の夜の電車内での出来事です。
わたしは、知人と新宿で食事をした後に帰りの電車に乗りました。
時間は23:00を過ぎていました。
この時間でも電車は混んでいました。
座る席が無いので、立ちながら吊革につかまり、何気ない会話をしていました。
しばらくすると、知人の斜め前に座っていた若い女性が急に手を口に当てました。
「あれ!どうしたのか?」
と思った瞬間、嘔吐してしまいました!
その女性はかなり酔っていたようです。
吐いたものが周りに飛び散ります。
まわりは騒然とし、怒りの顕わにする人もいます。
女性は恥ずかしさと、どうしてよいか分からなかったのでしょう、駅に着きドアが開いたとたん飛び降りて行きました。
その後、社内では、
女性に対し怒りをあらわにする人…
自分の被害を嘆く人…
不快な顔をする人…
そんな車内の人たちをよそに、知人は若い女性を心配そうに目で追っていました。
わたしは知人に聞きました。
「大丈夫でしたか?」
「はい、少しかかったみたいですけど……。自分も同じ年頃の娘がいます。もし自分の娘が酔って同じ事をしたら、周りの人からかばってもらいたいだろうなと思って……」
若い女性と娘さんを重ね合せて見ていたのですね。
知人は、ズボンに着いた汚れを拭き取ろうともしませんでした。
わたしはこの光景を見ていて、
「本当の優しさは、他人を思いやること。他人を自分の大切な人と重ね合わせる発想こそが本当の思いやりであり、優しさ…」
だと学ぶのでした。
本日は、「本当の優しさとは何か?」というお話です。