毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ

【今苦しんでいる人へ

~苦しみは後になって意味がわかる~】

 

 

わたしの人生を振り返ると、幾度もの苦しみがありました。

 受験の失敗…

 失恋…
 事故で左足に重傷を負う…
 事業の失敗…
 大切な人との死別…


 

その当時は、
 もうダメだ!
 これまでだ!
 何で自分がこんな目に遭うのか!
 未来などない!

こんな絶望感に襲われたものです。

 

しかし、不思議ですね。
今、ちゃんと生きているのです……。

 

 

まだ経験をしていない人に、その経験の大切さをいくら言葉で話したとしてもなかなか伝わらないものです。

 

例えば、「我が子に親の気持ちを伝える」ということです。
いくら親の気持ちを言っても、自分が親の立場にならないとわからないことがあります。
わたし自身が親になり、当時の両親の思いや苦労をようやく知ることができたものです。

 

これと同じように、苦しみの渦中にいる人に、どんな慰めを言っても苦しみから脱することはできないでしょう。

だからわたしは、あえて言うのです。

 

「苦しんだ意味は、後にならなければわからない」

 

苦しんでいる時にはわからないのです。
しかし、時間が経つと、その苦しみが自分づくりに大きく役に立っていることがわかるのです。

 

わたしの場合、苦しみの後に、こんな力が自分いついていたことに気づかされました。

 考え方が大人になる…
 器が大きくなる…
 心が優しくなる…
 人を理解することができる…
 忍耐強くなる…

まさしく、人としての成長を与えてくれたことになります。

 

失恋した時、自殺を考えました。
事業に失敗した時、自殺を考えました。

 

その苦しみがあるから、苦しんでいる人の役に立つ仕事をしたいと思ったのです。
もし、その苦しみの経験がなければ、わたしはこの道(今の仕事)に進んでいなかったことでしょう。

 

だから、自信を持って、今苦しんでいる人にアドバイスしたいのです。


「今の苦しみには意味があり、その答えは後になってからわかる、だから今を乗り切ってほしい!」
 

人生はおもしろいものです。
後になってわかることが多いいのです。
それに気づいた時、でんと構えられるのかもしれません。
しかし、それに気づけないうちは苦しむことになります。

人生の達人は、苦しみを活用することができる人だと、この年になって強く思うようになりました。