毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ

謙虚に生きる~謙虚な姿勢の力~

 

 

わたしは以前まで「謙虚」とは、人間関係をスムーズにするために、

 人に合わせる…

 人に譲ること…

 遠慮すること…

だと思っていました。

 

「謙虚」を旺文社国語辞典で調べると、
相手を重んじ、ひかえめなさま。つつましくてすなおなさま
と書かれています。

 

 

わたしはある時期まで、自分に自信を持っていまいした。
自分が有能だと思い込み、人を見下げていたのです。
 自分にできて他人にできないことに優越感を感じる…

 自分は特別な才能がある、人とは違う力があると思い込む…

こんな自惚れや、驕りがあったのです。

 

しかし、事業の失敗で、どん底に叩き落されたときかわったことがありました。

今まで、自分一人の力で生きてきたつもりになっていましたが、じつは多くの人たちの力で成り立っていたということ。
それと同時に人に対し、偉そうな態度を取っていたことに気づき、恥かしくなりました。

 

苦しみの中から人の大切さがわかったのです。

 自分は一人では何もできないこと…
 失敗した人の痛み…
 失敗や不得意なことは誰にでもあること…
 人の支えや協力があり自分が成り立っていること…

 

そんな経験をしてきた今は、「謙虚」とはこのように思っています。
「人や物事の存在価値を知り、心から感謝し、ありのままに見る素直な心の姿勢」

 

謙虚になると、
・傲慢、驕り、自惚れがなくなる
・素直に反省することができる
・素直に受け入れることができる

・人に求めなくなる
・人を批判しなくなる

・相手のことを考えられるようになる

・敵をつくらなくなる

・物を大切にする
・感謝できるようになる

・人から好感を持たれるようになる

その結果、自らを成長させることができます。

 

謙虚な人のなかには、じつは大きな会社の社長だったり、大物だったりする人がいます。

その時はその人物の正体を知らなくて、後で知った時、 “謙虚さは迫力に通じる”ことを感じたこともありました。

 

立派な人は、なぜ謙虚なのでしょう?

それは謙虚の必要性を知っているからです。

謙虚でなければ、どれほど自分が損をするかを知っているのです。

 

18世紀のドイツの詩人、劇作家、思想家、批評家のゴットホルト・エフライム・レッシングの言葉にもあります。
「すべての偉大な人々は謙虚である」

 

傲慢とは…
おごりたかぶって礼儀に欠ける態度。

 

高慢とは…

偉ぶって人を見くだすようす。

 

驕りとは…
人を見下げるようにしていばること。

 

自惚れとは…
実力以上に自分を思い、得意になること。

 

謙虚を欠く人は人生で大きな損をすることになるでしょう。

謙虚を欠くとは、他人の力を知らない行為だからです。

人生は、他人の協力、援助、支えがあり成り立つものです。

だから謙虚であることは“幸せになるための技術の一つ”なのです。

人生は「お陰さま」であることをしっかり心に刻みたいものです。