毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ
【目標を持つ(1)~なぜ目標を持つか~】
ある高校生から質問をいただきました。
「人生では目標を持つことが大切だと言いますが、なぜ目標を持つことが大切なのですか?」
一見単純な質問に思えますが、人生のまさしく基本である肝心なポイントの質問だと思います。
このことを本当に理解している人と、していない人では時間が経つにつれ、生き方の差がどんどん出てくることでしょう……。
わたしが小学校の頃、友だちと浜辺に遊びに行き、こんな遊びをしたことがあります。
「誰が一番真直ぐ歩けるか」
このゲームは100歩歩いて誰が一番真直ぐに歩けたかを競います。
わたしの順番が来て歩きはじめました。
一歩一歩慎重に足を前に運んで行きます。
「よし大丈夫だ!真直ぐ歩くのなんて簡単だ!」
と自信満々です。
そして100歩目で後ろを振り返りました。
すると、真直ぐ歩いてきたつもりですが、海寄りに曲がった足跡が残されていました。
「なんで真直ぐに歩けないの?」
わかりませんでした。
友だちも皆、真直ぐ歩ける子はいませんでした。
その光景を見ていた母が、わたしにアドバイスをくれました。
「歩く方向の目標を持ちなさい、遠くに目標となる建物や景色を目印にして歩きなさい」
わたしはもう一度母の言う通りに歩いてみることにしました。
目の前には遠くに灯台が見えました。
「よし、灯台を目印にしてその方向へ進もう!」
100歩歩いた後、振り返ると、
なんと真直ぐ歩けていたのです。
目標は進む方向を示す“道しるべ”のようなものです。
これと同じように人生で目標を持つと、その方向へ真直ぐに進むことができます。
自分の
やりたいこと…
出来るようになりたいこと…
それが、夢であり、望みです。
その夢や望みを手に入れるためには、道に迷わず、曲がらずに進まなければなりません。
そのために目標が必要なのです。
わたしは目標を持って生きています。
やりたいことを生きている間にやり遂げたいと思っている目的があります。
その目的を果たすためにどの方向へ進むか、それを導いてくれるのが目印である目標です。
だから迷わず進んでこられました。
わたしにとっての目標とは、目的地に到達するための“道しるべ”なのです。
――つづく