毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ
【本当に恵まれていることとはどんなこと?(4)~感謝できること~】
一日の仕事を終え、お風呂に入り、さっぱりした後に一日の疲れを冷たいビールで癒します。
この瞬間が最高です!
わたしは一日の喜びをこの時に味わいます。
「今日もお疲れ様でした。家族がみんなが無事に過ごせてよかった!」
そんな想いでビールをのどに流し込みます。
このときに“幸せ”を感じます。
それと同時に“恵まれていることを感じ改めて感謝”します。
私たちは今、豊かな社会で生活しています。
そんな豊かさに浸りながらの生活の中で、
「ちょっと待て!」
と、自分に言い聞かせることを定期的にするようにしてきました。
例えば、お風呂です。
当たり前になってしまっていますが、汗をかく時期、一日お風呂に入れなくてもかなり不快な気持になってしまいます。
しかも、何日も入れなかったとしたら、どんな気持ちになるでしょう?
きっと、気持ち悪くて寝ることもできなくなり、仕事も集中することができなくなるでしょう。
わたしはお風呂に入りながら、お風呂のありがたさを再確認するために、このことを思い出すようにしています。
大東亜戦争中、唯一の本土決戦となり一般市民を巻き添えにし、多くの犠牲者を出した沖縄戦で、戦場に駆り出された女学生の「ひめゆり学徒隊」(今でいう女子高生)のことです。
従軍看護婦として戦場で傷ついた兵士の看護を命ぜられました。
戦闘が激しくなる中、ひめゆり学徒隊は退避します。
約1ヵ月間も、満足な食料もなく、睡眠時間もなく、野山を歩き続けるのです。
ある日、戦闘が静まった合間に、泉の水場で体を洗うことができました。
なんと1ヵ月も体を洗うことができなかったのです。
(映画 ひめゆりの塔のシーンから)
このことを忘れないようにしてきました。
今の私たちの生活環境は恵まれ、何ひとつ不自由なことはありません。
しかし、便利で快適なことを基準にしてよいものなのでしょうか。
わたしは、それを基準にすべきではないと思っています。
その理由は、
「恵まれていることが当たり前の基準になったとしたら、そこには感謝がなくなるから」
です。
今、便利で快適に過ごす毎日が当たり前になり、その生活スタイルの中で感謝することが少なくなってしまってはいせんか?
たかが、お風呂、されどお風呂です。
本当はお風呂に入れることが、ありがたいことではないでしょうか……。
よくよく考えてみると、
「当たり前のことなど何一つない」
ことがわかります。
生きていて当たり前…
家族がいて当たり前…
快適な生活をして当たり前…
仕事があって当たり前…
すべて、何の保証もないのです。
ある日突然、病気や自然災害、戦争で失くされた人たちがいるのです。
恵まれているうちに、恵まれていることに気づき感謝したいものです。
わたしが思う「本当に恵まれていること」とは、
1 希望を持って生きられる人
2 物や何かに依存しない人
3 肝心なんことに気づける人
4 感謝できる人
このようなことができる人が、
「幸せな人生をつくるための肝心なこと」
に気づけると、わたしは思っています。