毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ

感謝は幸せを引き寄せる】

 

 

あなたの人生を振り返り、

「一番幸せだったのはどんな時でしたか?」

 

わたしは、この答えを出すために何度も自身に問いかけてきました……。

 

 

今になって、このことが

「人生とは何か?」いや、「幸せとは何か?」において…

とても意味あることだと気づかされるのです。

 

「自分はいったい何を幸せと捉えていたか」を顧みることはできるからです。

すると、自分が何を幸せと思っていたかという「幸せ観」をじっくり考え、「幸せ観を養うこと」ができるようになっていきました。

 

ある時期には、欲しいものが手に入れば幸せを感じたものでした。

しかし、そのような幸せは決して長続きすることはありませんでした。

 

人生の経験を積んでくると、価値あるものが少しずつわかってきました。

「本当に価値あるものを知ることが幸せの近道」と、今では思っています。

その理由は、価値のあるものがあるだけで幸せを感じられることを知ったからです。

 

「本当の幸せとは何か?」について、こんな体験談をご紹介しましょう。

以前に、あるビジネスで成功して億万長者になられた方のお話しを聴くことができました。

その方は、億万長者と言われるようになっても、身なりや普段の生活はとても質素です。

その方が言われた言葉がとても印象に残ったのです。

 

「今までの人生の中で様々な苦労をしてきました。最初は公団のアパートに住んでいました。その頃は貧しく、子どもに満足に服も買ってやることが出来なかったのです。近所の人から古着をいただいたこともあり、当時とても助かったことを思い出します。考えてみれば、その頃が私の人生の中で一番幸せだったのかもしれません。それは、古着にさえも感謝できた時代だからです」

 

 

この体験談は、感謝ができることが幸せにつながるという体験ではないでしょうか。

とかく人間は、裕福になると環境に恵まれ、そのうちその環境が当たり前になり、感謝をしなくなってしまうのかもしれません。

 

わたしの自書『幸せをつかめる人つかめない人』の中で、

幸せをつかめる人は、

「人生で大切なモノは何かということに気づき、それに感謝して大切にできる人」

と述べました。

 

 

自分の人生を振り返ると、感謝して生きている時が一番幸せなのかもしれないと、思えるのです。

 

「本当に価値あるものとは“なくてはならないもの”」

もしかしたら、

「その“なくてはならないものがあることが幸せ”」

なのかもしれません。そして、

「“その価値あるものに感謝する”、すると幸せを感じることができる」

のではないでしょうか。

だから感謝の気持ちが、幸せを引き寄せるのだと、わたしは思うのです……。