毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ

【根拠のない思い込みが人生の足を引っ張る(2)~自分への思い込み~】

 

――昨日の(1)のつづきより

 

思い込みの例はいくつもありますが、そのすべてに共通することがあります。

それは、「本当のことを知らなかった」ということでした。

対象になるものを知りもしない、確かめてもいないのに、

 こんなものだろう…

 この程度のものだろう…

 多分自分はわかっているだろう…

と勝手に疑いもせず当たり前に決めつけていました。

すなわち、自覚せずに断定や確信、前提にしている心の働きをしてしまっていたのです。

 

本日のテーマは、『自分への思い込み』です。

 

 

よくある話で、「自分のことは自分が一番よく知っている」と言います。

以前まで、わたしもそう思い込んでいました。

それはなぜか? 世間でよくいわていたことだったからです。

 

あるときこんな質問を投げかけられました。

「自分らしさとは何ですか?」

 

気づくまでのわたしは、この質問に答えられるかなど考えもしませんでした。

だって、自分を知っていると思い込んでいたのですから。

ですが、この質問をされてはじめて答えられない自分に驚き、気づくことになったのです。

 

また、こんな質問にも答えられませんでした。

「自分の得意とすることは何ですか?」

「自分の好きなことは何ですか?」

「自分が大切にしている価値あるものは何ですか?」

 

自分の頭の中で整理なんかしていないので、当然答えられませんでした。

後に気づくのですが、この三つのことの答えを出すことにより、ようやく自分らしさが表れてきました。

わたしは、このように最初からつまずいてしまっていたのです。

自分を知らずして、どうやって人生を良くできるのか……情けなくなりました。

 何を目指すのか?…

 何に可能性があるのか?…

 どんなことをしたら自分が満足できるのか?…

そんな自分の基本を知っていない、だから人生が迷いと失敗、そして後悔の連続だったのです。

 

すべてが「自分のことは自分が知っていて当たり前という思い込み」によって起こされたことでした。

だから現在のわたしの研修や講演では、

「自分が自分を知っていないことに気づくことから人生が変わりはじめる!」

と力説しています。

このことは確信していることで、自分の経験、そしてお伝えした人たちが生き方を変えられた実績からの根拠で述べています。

 

もしも今回のお話で、あなたが「自分を知っているかな?」という疑問があったら、自分を知るために試してみて下さい。

自分を知るための効果的な方法がコレです。

「自分に質問を投げかけてみる」

 

すると、自分は何を知っていて、何を知らないのかがわかるでしょう。

もしわかったら、何かが変わりはじめるかもしれません。

 

 

――つづく

 

明日は、『人生の思い込み』です。