毎日積み重ねる『自分づくりの授業』
本日のテーマ
【お金の窮地から自分を支え
苦労を未来に生かす】
人生では、さまざまな苦しみがあります。
肉体的な苦しみ…
人間関係の苦しみ…
望みが叶わない苦しみ…
仕事の苦しみ…
お金の苦しみ…
孤独の苦しみ…
その中で、こんなことを言った人がいます。
「お金の苦労は何よりも苦しい」
もしかしたら、お金の苦労は自殺の理由に多く挙げられていることからも的を射ているのかもしれません。
お金の苦労は自分だけでなく、相手や身内に迷惑をかけてしまうこともあります。
だから苦しみが重みを増すのでしょう。
借金の返済ができず、借金の取り立ての催促は日に日に厳しさを増し、精神にダメージを与えてきます。
今、お金に苦しんでいる人も多いことでしょう。
わたしもお金では散々の苦労をしてきましたが、過去の苦しみはわたしを成長させてくれました。
本日は、その体験をお話しますが、お金で苦労している人たちの苦しみが少しでも軽減されることを願っています。
わたしの場合、若い頃の十代後半から二十代前半には、人並み以上の収入を取っていました。
「ベンツに乗り、俺は特別だ、人とは違う!」
なんて思い上っていました。
しかし、人生はそんなに甘くありません。
交通事故を起こし、その後はお金に苦労する人生がやってきます。
その後、三十代ではまたお金に恵まれ高収入を取り続けるのですが、四十代になり、再度お金の苦労をすることになります。
人生は思い通りにいかないものです。
そんな経験を積むことにより、わたしはお金の大切さを身に染みて理解するようになっていくのでした。
今ではこんなことを考えます。
「もし若い時から順調にいっていて、お金の苦労をしなかったらどのようになっていただろうか?」
すると……怖くなります。きっとお金の価値を知らず、無駄使いや、粗末にするような生活をして傲慢になり、後に大きな失敗をすることになったことでしょう。
お金に関することわざが数多くあるのは、人生とお金は切っても切り離せない関係にあるからなのでしょう。
ココで先人たちの知恵である「名言」や「ことわざ」で、今一度「お金の大切さ」と「お金の苦労の意味」を考えてみたいと思います。
日本のことわざ…
「金があれば勇気は失せる」
ハイネの言葉…
「貧乏は、あらゆる偉人の揺籃(ようらん=ゆりかご)に付き添って、彼らを立派な人間に育て上げた」
チャーチルの言葉…
「金を失うことは、小さく失うことである。名誉を失うことは大きく失うことである。しかし勇気を失うことは、すべてを失うことである」
ツルゲーネフの言葉…
「人間には不幸か、貧困か、あるいは病気が必要なのだ。そうでないと、人間はすぐに高慢になってしまう」
アンドリュー・カーネギーの言葉…
「子どもにとって最も幸せなことは、貧乏で賢明な親を持つことだ」
松下幸之助の言葉…
「私は小さい頃貧しかったので、最初は腹一杯食べたい夢でした。丁稚奉公にいってからは、貯金して早く店を持ちたいと思いました。商売をはじめても、大きな会社など望みませんでした。一段上の夢を着実にこなしていっただけです」
お金の苦しみは無駄な事ではないことがよく理解できます。
お金の苦労を生かすことで“将来の糧”になるのですね。
わたしがなるほどと思った言葉があります。
「貧乏人の悩みはお金で解決できる。しかし金持ちの悩みはお金では解決できない」
この言葉には両者の生きる力の違いを感じます。
貧乏人は、お金がないから自分で何でもやらなければならないという強い力です。
わたしの結論としては、
「お金の苦労は生き方を教え、お金の価値を教えてくれる。だから人として成長できる」
ということです。
わたしはお金の苦しみから、たくさんの“ありがたさ”を学びました。
お金の価値のありがたさ…
仕事で収入を得られることのありがたさ…
贅沢でなく普通の生活ができることのありがたさ…
人の情けのありがたさ…
もしお金の苦しみを経験していなかったとしたら、こんな“ありがたさ”は感じることはなかったでしょう。
わたしは、自分の経験から苦しみには意味があると確信しています。
金銭感覚を大切にしたいです。
お金に振り回されないためにも、お金の学びが必要だと思います。
「お金を追うのではなく、お金が寄ってくる自分づくりをするために…」
現在お金の苦労している人は是非希望を持っていただきたいです。
今の苦労が必ず未来の自分に役に立つことを。