当マッサージスクールでは教え過ぎないことに注意をしています。
もちろん基礎的な部分は大切ですから、本気で教え導きます。
まさに手取り足取りといった感じです。
しかし、根っこ(基礎)が安定し始めたら、少し離れたところから見守る段階へと移行していきます。
その段階では、必要であれば水やりを行なうが、むやみに水をやり過ぎないことが重要です。
水のやり過ぎは根っこを腐らせてしまいます。
これは子育てにおいても同じですが、過保護は人から学ぶ力を奪うことになります。
人は失敗から学ぶのです。
時に「失敗は多くした方が良い」と仰る方がいますが、失敗した時にどう感じて、そこから何を学ぶのか、それが大事だと私は思うのです。
ですから、私はなるべく貴重な失敗を奪わないように注意しています。
しかし、失敗しそうな人を離れたところから見守るというのは中々難しいものです。
そのために根っこを作る作業、つまり手取り足取り基礎を教える段階が大切なのです。
教師は安心して見守り、生徒は安心して失敗できる場所、それが学び舎というものなのかもしれません。