「 TE27 カローラレビン アライメント調整 」 です
自分 この 「 TE27 」 は
「 国内ラリー 」 のイメージですわ ( 喜 )
実は この頃の 「 国内ラリー 」 は
今では考えられませんが
「 フルチューン 」 だったんです
「 空ぶかし 」 すると
「 マフラー後部の砂利が 吹き飛んだ 」 そうですわ ( 爆笑 )
「 改造 」 に関しては
今以上にうるさかった時代で
アルミホイール や ドアミラー さえ
咎められた時代に
ラリー車に関しては 「 おおらか 」 だったんですねえ ・・・
まあ ラリー車は 「 公道を走行する ナンバー付きの競技車両 」 で
管轄は 「 JAF 」 なので ・・・
いつまでも 「 夢のような時代 」 が続く訳も無く ・・・・
反動で カローラが 販売で マツダに抜かれた
「 BFMR ファミリア 全盛時代 」 には ついに ・・
「 ショック、 バネまで フルノーマル 」
なのに 「 タイヤは S タイヤ OK 」 という
「 暗黒時代 」 を迎えます
この時 「 ノーマルショック 」 は
「 1 日分の競技すら持たない 」 と言われ
柔らかいバネとショックに 強力なグリップのS タイヤ は
「 凄まじいロールを引き起こし 」
当時の 「 関西ラリーのSS 」 では
自分の見ている目の前で
「 トップラリーストが コロコロ転んでゆく 」 のは ・・・
ほんとに気の毒でしたねえ ・・・・
「 バカが 判らんのに 偉そうに規則に介入してくる 」 と
こうなりますわ ・・・・ 危険極まりない ・・・
流石に 一年で 「 こりゃまずい 」 と
ダンパー交換は許され ・・・ 流れは
「 まともに戻ってゆくこと 」 になりますが ・・・
この子の時代は
「 エンジンフルチューン 、 足は フルピロ 」 が
許されていた幸せな時代の
トヨタ製 「 羊の皮 ( 大衆車カローラ )を 被った
「 狼 」 ( 2T-G DOHC ) ですわ ( 喜 )
なんせ コストを度外視できる
「 フェラーリ 」 でさえ 「 DOHC 」 を
「 市販車に積んだ 」 のは 「 1966年 」 で
その 「 わずか4年後 」 には ・・・・
この 燦然と輝く 名機 「 2T-G 」 が 誕生します
あの時代のフェラーリのように
「 高い車に ちょっとだけ積めば良い 」 エンジンではなく
もう 「 いっ ~ ろんな車に積まれ 死ぬほど量産されました 」
これ以前には こんな
「 安価で高性能な 量産 DOHCエンジン 」 なんか ありませんでしたから ・・・
「 DOHCヘッド 」 は ヤマハの手が入り
高回転で 高性能ながら 「 頑丈 」 という
素晴らしいエンジンでした ・・・・
そーいや 後発の 「 4AG 」 も 自分 乗ってましたが
( カリーナ AA63 GT-R )
こいつも 「 良かった !!! 」
それからすると ・・・
今の 「 トヨタ小排気量エンジン 」 は
ちょと 元気がないなあ ・・・・
で 早速 試運転 ・・・
あんれ ? 「 結構きつめの左流れ 」 です
かなり 強く 手を打たないといけませんね ( 苦笑 )
で 「 試運転コース往路 」 を 終え
U ターンして 「 試運転コース 復路 」 へ ・・・・
ありゃ ??? 今度は きつめの 右流れ ???
う ~ ん 往路と復路で 症状が違う ・・・・
一応 「 思い当たることがある 」 ので
やってみます
なんか こうしてみると ・・・・
自分でかいのか ? 車が小さいのか ? ( 爆笑 )
「 縮尺がへん 」 な気がしますね ~
当時は 「 自分が 小さかった 」 ので
この 「 TE27 」 や 「 RX-3 」 なんぞも
「 ずいぶん大きく感じました 」 が ・・・
大人になり 、 さらに 自分も太り ・・・・
毎日 「 全幅 2m超え 」 の車を 試運転するようになり ・・・
改めて見ると ・・・
「 TE27 って こんなに小さかった 」 んだあ ・・・
ですわ ( 笑 )
そーいや 「 トヨタ2000GT 」 や
「 フェラーリ 512BB 」 なども
今見ると 「 以外に小さい 」 のに 驚きます
今の車 ・・・・ 「 でっかくなっていますから !!! 」
「 小さい 」 ということは 「 軽い 」 ということと 「 ほぼ同義 」 ですわ
この子 カタログ では わずか 「 855Kg 」 です
重量では 「 超軽量モデルの ロータスエリーゼ 」 でも
初期モデルの 「 フェイズ 1 」 なら ともかく
トヨタエンジンを積んだ フェイズ2なら ・・・
ちと 「 分が悪い 」 ( 爆笑 )
リフトも 「 軽々」 と 上げてゆきます
「 ロールスロイス ファンタム エクステンデッドホイールベース 」 の
「 苦しそうに 重々しく上がってゆく 」 のとは 「 大違い 」 ですね ~
で 基本 「 左流れのほうが きつい 」 ので
あちこち チェックしながら
測定しては ・・・・
調整して ・・・・
仕上げてゆきます
この世代なので ・・・・ ステアリングギアボックス は ・・・
かつては 「 W124 、 W140 」 にて 死ぬほどやった
「 ボールナット式 」 ( リサーキュレーテッドボールナット型 ) です
このタイプには 文字通り 「 ハンドルの遊び 」 があります
年配の人なら
「 ハンドルには 適度な ” あそび ” が無ければいけません 」
と 教えられたと思います
実は 現代の 「 ラック アンド ピニオン 型 」 には
「 アソビ 」 なんて物は
「 存在しません !!! 」
「 ラック アンド ピニオン 型 」 は 凄まじい精度で 組み立てられ
「 アソビ なんてもなぁ ~ かけらもありません 」 わ ( 爆笑 )
( 激しく摩耗して ガッタガタになってりゃ別ですが ・・・ )
ここで 大半の人は
「 自分の車には ちゃんとアソビがある 」 って思うでしょうが
それは 「 トルクセンサーのためのトーションバーのねじれ 」
( と ステアリング系の各ブッシュのねじれ とタイヤのねじれ ) が
作り出す 「 アソビのように感じさせるもの 」 です
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注、
上記の ( ) で 括った部分は
「 ボールナット式 」 ( リサーキュレーテッドボールナット型 ) と
「 ラック アンド ピニオン 型 」 の どちらにも存在 します
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試しに 「 エンジンが停止している状態で 」
「 軽く力を入れずに ハンドルを軽く ( 1~2度くらい )
切ってみて 、手を放し さらに 反対に
同じように切ってみて 手を離すと ・・・
あら不思議 ・・・ 同じところに落ち着きます ( 笑 )
何故なら 「 トーションバーが ねじれて 元に戻っているだけだから ・・・
これが 「 アソビ 」 のある
「 ボールナット式 」 ( リサーキュレーテッドボールナット型 ) なら
ところ手を離すと
「 右に切って 手を離した時と 左に切って 手を離した時の位置が違う 」 んですね
これが 本当の 「 アソビ 」 ( ガタ ) ですね
今現在 生産されている乗用車は ほぼ全て
「 ラック アンド ピニオン 型 」 です
面白かったのは
「 マイバッハ 57S 、 62S 」 ですわ
実は この時 すでに メルセデスは
「 W220 」 にて
「 ボールナット式 」 を 捨て去って
遅ればせながら 「 ラック アンド ピニオン 型 」 に 変えてきていました
( メルセデスの E 、 Sクラスは 採用が他メーカーより 非常に遅かった )
なのに 「 新設 最上級クラス の マイバッハ 」 には
あえて 「 1 世代 古い ボールナット式 」 を採用しました
これは 考えられるのは
① 「 車重が重いので ボールナット式のほうが 相性が良い 」 と判断したのか
② 「 新設の特上モデルなので 冒険を避けて 使い慣れたシステムにした 」
というのが 考えられますが ・・・・
こんなのは 「 当時のパワステメーカー 」 なら
「 ラック アンド ピニオン 型 」 でも
「 言ってくれれば どうにでも 造れる 」 程の
ノウハウは あったでしょう ・・・・
アライメント屋 は こう考えます
③ 「 ショーファードリブンモデルなので
後席のオーナーにくつろいでもらうには
” アソビ ” があり ” 中心付近があいまい ” な
ボールナット式のほうが 適している 」
と判断したのではないか ? と考えます
この子の 作業は ・・・・
大詰めを迎え ・・・
仕上げて
試運転 ・・・
気に入らず 何度も ちょっとずつ 変えて ・・・
オーナーさんにも乗ってもらい ・・・
打合せして ・・・・
実は この子 一度入庫して 作業して 気に入らず ・・・ ( 汗 )
オーナーさんに パーツのチェックも御願いして
後日に 再度入庫していただき 延べ 2日がかりの作業となりました ( 笑 )
苦労は しましたが
気に入って頂き 自分も嬉しいです
懐かしく 、 貴重な
( 昔は 大人気でゴロゴロしてましたけどねえ ・・・ 笑 )
この子 、 大事にしてあげてくださいね
PS.
オーナーさんもブログ お持ちの様です
うちを 載せて頂きました
オーナーさんのブログ
↓
https://ameblo.jp/carto-cafeto/