イタリアの自転車につけるロックは日本の可愛らしいカギと違い大きな、太いチェーンでできたもの。
大抵自転車の後ろの籠に入れてあるのになぜかない!
家を出てまずゴミを出したんだけどその時に後ろの籠にゴミの袋を入れてたからゴミを出した際に落としたか?
でも重さ2kgー3kgある大きなチェーンロックだからゴミを出す際に落としたらわかるだろう。
本当に不思議だ!
さて、スイミングに着いてロックなしで自転車を放置するのは危険だ!
もう10年くらい前にこのなくなったロックより細いチェーンロックをつけていたんだけどスイミングに入っている間に切られて自転車が盗まれました。
だからロックなしで自転車を置いておくのは心配だ。
で、せっかく来たのに泳がないで帰るのも嫌だったので受付のお姉さんに事情を説明してどこか隠れたような場所はないか?あったらそこに自転車を置いてもよいか聞いてみた。
するとちょっと考えて、今日だけなら受付の中置いてもいいよ。
って言われたの。
そんなに大きくない受付なので私の自転車を置いたらお姉さんが座るくらいで他には何も置けない。
普通ではありえない状況を許してくれた!
そして念を押されるように「今日だけだからね。」
と言われた。
さて、スイミングの受付って地上から15段くらいの階段を降りたところにあります。
降りる時は一人でできたけど帰りはここを私一人で自転車を持ち上げれるか心配だった。
で、スイミングが終わり受付に行くとお姉さんとおじさんがお話をしていた。
お姉さんは私に気づき自転車を出し始めた。
するとこのおじさんが僕が手伝ってあげるよ。
と言ってお姉さんと二人で狭い受付の出口のところから自転車を出してくれたの。
私も手伝わなきゃって思い手伝ったんだけどはっきり言って何も手伝えなくて、手伝おうと手を出した瞬間自転車のベルを鳴らしてしまった。
おじさんは狭いところから出すからお姉さんとコーディネートを取りながら自転車をだすために
「はい、サドルをあげて、ハンドルを持ち上げて、もうちょっと右に動かして。」
とか言いながら出してたんだけど私が間違ってベルを鳴らしちゃった時には
「はい、そこでベルを鳴らして。」
とかお茶目なコメントを入れてくれた。
こういうヒューモアあるところがイタリア人のいいところね。
そしてビルの入口2つのドアを出るのも結構難関だったけどおじさんが出してくれて、そのあと15段くらいの階段も「ここも手伝ってあげるよ。」
と言って上まで持っていってくれた。
まーなんてジェントルマンなの!!!
状況を判断して臨機応変に対応をしてくれてあんな狭いところに自転車を置かせてくれたお姉さん、そして女性には大変力のいる作業を手伝ってくれたおじさんには大感謝です。
イタリアはテキトーなことが多すぎてうまくいかないことが多くストレスを感じることも多々あります。
でもこういうテキトーなところが反対に今回の状況にはいい方向に行ったって感じでしょうね。
テキトーなところがあるおかげで「これはルールだからここには置けません。」とか言われずに臨機応変に対応してくれたってこと。
ローマの中心地は車一台がやっと通れるような道が多いんだけど、我が家の前もそんな感じなの。
で、私に限らず近所の人たちがマンションの前に車を止めて数分荷物をおろしている間、後ろの車は誰も文句を言わず待っています。
5分くらい結構みんな我慢強く待ってるの。
その場に車を運転していた本人がいなくても荷物を下ろしていてもうじき戻ってくるって分かればクラクションなんかも鳴らされません。
中心地に住んでいると誰もに起き得る状態だからみんな持ちつ持たれつということでしょう。
その辺がこの国ルールがあってないという面白いところ。
なんだかうまくバランスが取れているんだなーって思います。
陰があれば陽がある、陰陽はオリエンタルのものだけではなく世界に共通するのだと感じます。
ところで、家に帰ってきていつも自転車を止めているマンションの中庭や、今朝ゴミを出した近くの広場を探したけどチェーンロックが見つからないので新しいのを買ってきました。
以前のよりちょっと小さいけど強そうです。
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