東京オリンピック・パラリンピックがおよそ一年程度延期されるという合意が、安倍総理とIOCのバッハ会長の間でなされたという報道がありました。

完全な形でオリパラを開催したいという日本政府の考えに同意しますし、福岡市としても様々なかたちでサポートしていきたいと考えています。

一方、もしちょうど一年延期された場合、福岡市で開催される「第19回FINA世界水泳選手権2021福岡大会」とスケジュールがまさに重なってしまいます。

ただこれは世界にインパクトを与えるレベルの日程変更ですから、私たちの事情だけを考えている状況ではありません。

ピンチをチャンスに変えるのが福岡市。むしろこうなれば、プラスにすら変えられるようにアイデアを出してチャレンジしていきます。

実際「オリンピックの水泳を福岡でやればいいじゃん!」などのプラス思考過ぎる声もすでに聞きました。

ただ、それは東京ですでに3会場決まっていて、そのための準備を一生懸命整えていますし、国際水泳連盟との関係もありますので困難です。

福岡市としては、競技種目や日程の短縮が行われたり、一流の選手が揃わないということがないように、世界のスイマーの目標である世界水泳選手権を完全な形で開催したいと思っています。

今朝、萩生田文部科学大臣や鈴木スポーツ庁長官とも電話で情報交換し、議会が終わった夕方には国際水泳連盟(FINA)のマルクレスク事務総長ともテレビ電話会議をしました。

今後ともFINAや政府としっかり話をしながら、他の国際大会の日程にも配慮して、アスリートファーストで日程の変更も柔軟に対応していきます。

もちろんまずは現在世界に感染が広がっている新型コロナウイルスを制圧することが第一優先です。

1日も早くこのウイルスを制圧し、延期された東京オリンピック・パラリンピックの大成功を祈念しますし、その為の協力は惜しみません。

さて、新型コロナウイルスの影響で経済的に大きな影響を受けている市民の皆さんも多いと思います。

融資などの話はすでに発表していますが、合わせて、福岡市ではコロナの影響による解雇や離職などで住まいにお困りの方に新たに市営住宅を提供します。

また市営住宅家賃の減免や、上下水道の支払い延長、市税の猶予、国民健康保険料や介護保険料などの減免なども相談に乗ります。

お困りのことがありましたら、ぜひご相談ください。

連絡先はこちら→https://www.city.fukuoka.lg.jp/hofuku/hokenyobo/health/kansen/nCorV.html

 

福岡市長 高島宗一郎