仏教情報センター機関誌「仏教ライフ」秋季彼岸号に掲載する原稿を書いた。
昨日書いたものを推敲して、新たに書いた。
コラム名は「お坊さんのイイ話」。
今日、お盆号が届いた。
内容含めて、軽い感じの文章だった。私の文章は、編集者の求めるものではないかもしれない。また書き換えるかもしれないが、今はこんな感じで、書き直した。
「ソーシャルディスタンス。
何故に英語使用か分からないが、コロナ禍の今年によく聞いた言葉。
新型コロナウイルス感染防止策のひとつで、飛沫の飛ばない距離に
いましょうということ。
コロナ以前も別の意味合いで賢人によって言われてきた。
「人に寄りかかって歩くと、人も歩きにくいし、自分も歩きにくい」
「君子の交わりは淡きこと水の如し」(前者は下村湖人。後者は孔子)
自然のままにしていると密集・密接になる人間の性。
多勢に流される人々。だからこそ呼び掛ける精神の自立を。
「犀のようにただ独り歩め」はブッダの言葉。
つながりが強化された社会だからこそ、
つながりからこぼれ落ちた存在を認め、
孤独を怖れる必要はないと説くブッタがいる。
コロナ以後も、心は基本、ソーシャルディスタンス。
真言宗豊山派相談員 小川亮昌 」