中国開放40年の歴史(2018/12/09付 中日新聞)。

計画経済と市場経済の仕組みと名目GDPのグラブの配置が分かりやすい。
2010年頃を堺に日本は抜かれている。日本も90年代後半からの横ばいぶりがひどい。

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ひとえに増税のせいである。

1998年からの消費税増税のせいである。
増税すれば自由に使えるお金、可処分所得が減り、貯金するようになる。
貯金すれば経済が回らない。経済が回らないので銀行もお金を出さない。国債で運用する。
GDPも上がらない。GDPは下がっていくので、GDPの下落と相関している自殺率が上がる。

増税とは殺人である。

今後、日本は投資する成長産業もない上に、さらに増税されるのでもっと下がっていく。

日本は建前に自由化・民営化と市場経済を言って、本音ではアメリカ外資系企業に売り渡す計画経済に取り込んでいく。
中国は建前で中国共産党の管理的な計画経済を言って、本音では民営化と市場経済をやる。真逆。

日本では本音と建前で使い分ける。
中国では仲間は守り、それ以外は嘘をついて裏切るという使い分けをする。

中国のこの思想を「義」。
その機能を「関係(グワンシ)」という。

日本でもヤクザで盃(さかずき)を交わして仲間と言う「義兄弟」と言えば伝わりやすい。その「義」である。

義のグワンシ以外は嘘ついて裏切ってもいいのは「打抱不平(ダーパオプーピン)」という。
無関心、困っている人がいても助けなくていいという思想。

この上に三国志の「関羽信仰」がエートス(行動慣習)として乗っかっている。
関羽は中国の最高神として神格化されている。最も義を重んじた「商売神」である。
情に厚く離れたら冷たすぎる両極端なメンタルが中国人。

これが資本主義ビジネスで良くも悪くも機能している。

例えば、上下の契約関係でも仲間の義を重んじて裏切っても中国では善となる。

これが欧米型の神と人のタテヨコ契約の構造においてトラブルを引き起こしやすい。

もう中国はアメリカを抜いて世界覇権の超大国になる。

今の貿易戦争による米中の鎖国化で、中国はさなぎの状態。

EU離脱したイギリス(シティ・オブ・ロンドン=アメリカのウォール街よりも上位にある)もまだ香港の利権を持っているので、羽化したらアメリカに代わって世界中を属国にしていくだろう。